芸術運動

【美術解説】ポップ・アート「大衆文化のイメージを利用した芸術」
芸術運動 · 03日 8月 2021
ポップ・アートは、1950年代半ばのイギリスと1950年代後半のアメリカで発生した前衛芸術運動である。 広告や漫画、大量生産されたありふれた物など大衆文化のイメージを絵画に取り入れて、伝統的なアートに対抗した。その目的は、多くの場合、(貴族主義やエリート主義ではない)漫画や広告などの大衆文化のイメージを芸術に利用することで、あらゆる文化の平凡でキッチュな要素を皮肉的に強調することにあった。 アンディ・ウォーホルの「キャンベル・スープ缶」のラベルのように、商品のラベルやロゴはポップ・アーティストが選ぶイメージの中でも重要な位置を占めている。

【美術解説】シュルレアリスムと共産主義
芸術運動 · 23日 7月 2021
ブラック・ライブズ・マターやプロテスト・アート、政治メッセージの強いバンクシーなどのストリート・アートが現代美術の主流になりつつある。 このような現代の美術傾向に対して根拠もなく「政治と芸術は区別すべき」と批判する人は多い。しかし、歴史を振り返ると芸術運動と政治運動は密接に連動している。

【美術解説】幻想絵画「シュルレアリスティックな写実主義絵画」
芸術運動 · 21日 2月 2021
幻想絵画(幻想芸術)は、その名前の通り、幻想的なモチーフが描かれた芸術である。「幻想」は英語では「ファンタスティック」と呼び、1950年代にウィーン幻想派(ファンタスティック・リアリズム)という芸術ムーブメントが発生したのをきっかけに、世界的に「幻想絵画」が広まるようになる。 1960年から61年にかけて、クロード・ロワ、マルセル・ブリヨン、ルネ・ド・ソリエは同じく『幻想美術』という著書を出版し、幻想文学もまた広く読まれた。 1971年にツヴェタン・トドロフは「ファンタスティックとは、自然の法則しか知らないものが、超自然的様相をもった出来事に直面して感じるためらいのことである」(『幻想文学序説』)と幻想文学上で定義しているが、同じ「ファンタスティック」という言葉が使われている以上、美術、絵画にもほぼ通用する定義である。 要するに、私たちがふだん慣れ親しんでいるような現実世界のただなかに、超自然的なもの、異常なもの、説明のつかないものが侵入してくるとき、私たちは「ファンタスティック」を体験するのだという意味である。 巖谷國士によれば「幻想絵画」の定義はこれで完

芸術運動 · 25日 11月 2020
社会主義リアリズムは、ソビエト連邦で発展した理想化された写実的な芸術。1932年から1988年までの間、ソビエト連邦および第二次世界大戦後の他の社会主義国でこの芸術様式が採用されていた。 社会主義リアリズムは、何よりもまず、プロレタリアートの解放などの共産主義的価値観の誇張された描写が特徴である。 リアリズムという名称が付いているが、19世紀の写実主義や社会的関心事をリアルに描く現実描写と決して混同してはいけない。「リアリズム」という名称にもかかわらず、この芸術様式で描かれる人物は、非常に理想化されていることが多く、特に彫刻においては古典彫刻の技法に重きを置いていることが多い。 社会主義リアリズムは、1920年代初頭の発展から、1960年代後半から1991年のソビエト連邦の崩壊に至るまで、ソビエト連邦で公式に認められた芸術の主要な形態だった。

芸術運動 · 07日 6月 2020
フォーヴィスムは、20世紀初頭のフランスで発生した前衛運動のひとつである。 1905年、パリの第二回サロン・ドートンヌ展に出品した画家たちの作品を見た批評家のルイ・ヴォークセルが、その原色を多用した強烈な色彩、また粗々しい筆使いに驚き、「この彫像の清らかさは、乱痴気騒ぎのような純粋色のさなかにあってひとつの驚きである。野獣(フォーヴ)たちに囲まれたドナテロ!」と叫んだ。 これがフォーヴィスムの起源である。

芸術運動 · 05日 6月 2020
表現主義とは、一般的に20世紀初頭に起こったドイツの表現主義のことを指す。その特徴は、内面的、感情的、精神的なものなど「目に見えない」ものを主観的に強調する様式である。 表現主義は、写実主義に対抗するように見えるが、実際は目に見える外側の世界だけを描いた印象派と対立するように生まれている。 ドイツの表現主義は、北ドイツのドレスデン、後にベルリンに拠点を置いた「ブリュッケ(橋)」グループと、南ドイツのミュンヘンに拠点をおいた「青騎士」グループに二分されるが、広義的には後期印象派のゴッホやムンクの不安や恐怖を表現した絵画も含むこともある。 ドイツの表現主義は第一次世界大戦終了後も残り、ワイマール共和国、特にベルリンにおいて建築、文学、映画、ダンス、音楽など他のさまざまなジャンルに拡大・発展したのがフォービスムやほかの表現主義と大きく異なる。 なお表現主義は、キュビズムや抽象絵画まで含めた前衛芸術全般のすべてを指し示すこともある。

芸術運動 · 04日 6月 2020
アーバン・アートはストリート・アートとグラフィティ・アートを連結した名称で、しばしばしば、都市建築や現代の都市生活様式に触発され、都市部で発達したあらゆる視覚芸術を要約するときに使われる言葉である。 「アーバン・アート」の概念はおもにグラフィティ文化とその関連が深いストリート・アートから発展した。 ほかの芸術と異なりアーバン・アートは公共空間上に無許可に設置されるのが特徴で、破壊行為や私有地の器物損害行為と見なされることもある。 アーバン・アートはもともと移民が集まる地域をはじめさまざまな異なる文化の人々が共生する限定された区域で発生したが、今日では世界のいたるところにアーバン・アーティストたちが存在する国際的な芸術形態となっている。 多くのアーバン・アーティストは世界中の都市から都市へと移動して、世界中の都市で制作するだけでなく社会的な面でも関与している。

芸術運動 · 28日 5月 2020
コンセプチュアル・アートは、1960年代後半から70年代にかけて現れた前衛美術ムーブメントである。 ミニマルアートをさらに推し進めて、もはや絵画や彫刻という形態をとらなくても、構想や考えだけでも芸術とみなすというものである。アイデア芸術ともいわれる。そのルーツは、マルセル・デュシャンのレディメイド作品「泉」までさかのぼることができる。 ただ、コンセプチュアル・アートは、完全に手仕事、画家が自ら絵を描くことがなくなるため前衛美術とはいえない。コンセプチュアル・アートから「現代美術」「ポストモダン・アート」とみなしてよいだろう。

芸術運動 · 26日 5月 2020
ナイーブ・アートとは、通常、プロの芸術家が受ける正式な教育や訓練(解剖学、美術史、技術、遠近法、見方)を受けていない人が制作した視覚芸術と定義されている。日本では「素朴派」と呼ばれ、アウトサイダー・アートの系統に属する。代表的な作家はアンリ・ルソーである。 正統な美術教育受けた芸術家がナイーブ・アートに影響を受け、模倣するように制作した作品はプリミティヴィスム、疑似ナイーブ・アート、または偽ナイーブアートと呼ばれる。ポール・ゴーギャンやパブロ・ピカソの作品が代表的なプリミティヴィスムである。 フォーク・アート(土着芸術)と異なるのは、その土地固有の明確な文化的背景や美術の伝統の形跡が見られないことである。 次にナイーブ・アートは子どものようにシンプルで率直な作品が多い。

芸術運動 · 25日 5月 2020
プロテストアートは活動家や社会運動によって生成された芸術。伝統的なコミュニケーションの手段であり、市民に情報を与え、説得するために利用される。 体制側のプロパガンダ・アートととことなり、おもにデモ活動に参加する抗議者が集会を宣伝したり、ときには警察や政府に対して反体制的なメッセージを投げかける役割を果たす。 プロテスト・アートは、パフォーマンス、インスタレーション、グラフィティ、ストリート・アートなど表現手法は多岐にわたる。また、は特定の地域や国に限定されたものではなく、むしろ世界中で使われている手法である。 プロテスト・アートは、参加者の基本的な感情を喚起するのに役立ち、緊張を高め、抗議活動への新たな機会を作り出す。また、最近の出来事を風刺的に表現することで、緊張を解き明るくコメディのような安堵感を与えることもある。さらに、抗議者の間の結束を示し、仲間の活動家を励まし、精神衛生上の意識を高める。 ベルリン・ダダ、草間彌生のハプニングなどにプロテスト・アートの原型が見られる。また、より多くの観客にリーチするために、美術界の機関や商業的なギャラリー・システムを利用

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