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【美術解説】フィービー・ウォッシュバーン「巨大なゴミのインスターレション」

フィービー・ウォッシュバーン / Phoebe Washburn

巨大なゴミのインスタレーション


フィービー・ウォッシュバーン「Nothing's Cutie」 (2004年)
フィービー・ウォッシュバーン「Nothing's Cutie」 (2004年)

概要


フィービー・ウォッシュバーン(1973年生まれ)は、アメリカの現代美術家。ゴミ、破片、ダンボール、廃材などの集めて制作した巨大なインスタレーション作品で知られる。

 

ルイジアナ州のテュレーン大学で学士、美術大学で芸術系修士号を取得。彼女の作品は、2007年に現代美術研究所、ドイツ・グッゲンハイム、2008年にホイットニー・ビエンナーレなど世界中で展示されている。ニューヨークのザックフィア画廊が彼女の代理店となっている。

 

ウォッシュバーンは、プロセス表現を基盤としたアーティスト。その作品の大きさと、また必要とする労働集約的な制作方法を表現するため彼女は多くのアシスタントを利用してインスタレーション作品を制作する。制作プロセスの基本は「積み重ね」「無計画性」「つぎはぎ」の要素を内包した建築である。ウォッシュバーンはこの作業を「自発的な建築物」と呼んでいる。

 

大量消費と過剰生産の現代にあっては、ゴミを作品の素材にする現代彫刻家は珍しくない ところが、ウォッシュバーンの作品は、ゴミを素材としているだけでなく、完成した作品そのものが、どこからどうみてもゴミである。大量のゴミを、思いがけない場所で目の前につきつけられる衝撃。美術館で、壁から天井まで覆い尽くすように積み上げられ、頭上に倒れかかってきそうなゴミの集積にインパクトを受ける。 

フィービー・ウォッシュバーン「Nunderwater Nort Lab」(2011年)
フィービー・ウォッシュバーン「Nunderwater Nort Lab」(2011年)