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<序章>近代美術と現代美術の基礎知識

学校で教えてくれること

Q:近代美術とは何か?


A:伝統的で写実的な宗教絵画を描くことに反発した19世紀後半から現代にいたるまでの美術です。

近代美術(モダンアート)は、実験精神を重視し、過去の伝統的な美術様式から脱しようとした思想や様式を抱いた芸術作品。期間としてはおおよそ1860年代から1970年代までに制作された作品で、それ以降は現代美術と区別される。写実的な初期印象派から脱しようとした後期印象派や新印象派、またリアリズムから脱しようとした象徴主義が近代美術の源流とされている。

クロード・モネ《印象、日の出》1872年
クロード・モネ《印象、日の出》1872年

Q:前衛美術とは何?近代美術とは何がちがうの?


A:近代美術とほぼ同じ意味ですが、美術以外の表現形式(映画、音楽、ダンスなど)まで幅広く含まれます。

前衛(アヴァンギャルド)とは、おもに芸術、文化、政治の分野における実験的、革新的な作品や人々のことを指す言葉である。芸術や文化における前衛表現の特徴は、現在の規範や常識と思われている事象の限界点や境界線的な部分を前面に押し出す、または越境する傾向が見られる。

Q:現代美術とは何?


A:近代美術から少しずれて発展した美術です。後期近代美術、アメリカ的近代美術といってもよいでしょう。

ポストモダンアートとは、近代美術の側面を否定、または近代美術の余波から発展した芸術運動である。一般的には、インターメディア、コンセプチュアル・アート、インスタレーションなどが代表的なポストモダンアートとみなされている。現代美術(コンテンポラリー・アート)とも呼ばれる。

ジョセフ・コスース《一つと三つの椅子》1965年
ジョセフ・コスース《一つと三つの椅子》1965年


21世紀から今日までの美術業界をとりまく状況

学校で教えてくれないこと

1章:価格がすべてを決める!「アート・ワールド」


アート・ワールド(Art World)とは、美術の生産、批評、メディア、委員会、プレゼンテーション、保存、振興など芸術に関わるすべての人々で構成された世界観のこと。さまざまな職業の人たちの緩やかなネットワークで動いており、独特な価値観を共有している。

サザビーズとクリスティーズの2大オークション会社、アート・バーゼルやフリーズなどの国際的アートフェアが両軸となってアートワールドは回転している。
サザビーズとクリスティーズの2大オークション会社、アート・バーゼルやフリーズなどの国際的アートフェアが両軸となってアートワールドは回転している。

2章:写真、ファッション、トイ、拡張するメディア


芸術写真は、写真家個人のビジョンを反映して撮影された作品である。商業写真(グラビア、製品写真、報道写真など)は、被写体もしくは第三者の要望に従い客観的に撮影が行われるが、美術写真はそれとは対照的に写真家の主観的な視点で撮影が行われる。(未定)

最近のアートとそのほかのメディウムの領域を越える著名アーティストといえばトイをアートに持ち込むKAWSだろう。
最近のアートとそのほかのメディウムの領域を越える著名アーティストといえばトイをアートに持ち込むKAWSだろう。

3章:非正統な美術「アウトサイダー・アート」


アウトサイダー・アートは、1972年に美術批評家のロジャー・カーディナルの造語である。基本的にはフランスの芸術家ジャン・デビュッフェが作った「アール・ブリュット」と同じ意味の英語で、美術業界の外部や正統な美術教育を受けずに制作された作品群のことを指し示す。

ニューヨークで毎年開催される「アウトサイダー・アートフェア」の様子。アート・ワールドのフェアとは完全に独立して規模を拡大している新しい国際的なアート市場になりつつある。
ニューヨークで毎年開催される「アウトサイダー・アートフェア」の様子。アート・ワールドのフェアとは完全に独立して規模を拡大している新しい国際的なアート市場になりつつある。

4章:地下視覚美術運動「ロウブロウ・アート」


ロウブロウ・アートは、1970年代後半にカリフォルニア州のロサンゼルス周辺で起こった地下視覚美術運動を指す言葉である。アンダーグラウンド・コミックスやパンク・ミュージック、ホット・ロッドのストリートカルチャーにそのルーツを持つ大衆文化運動

5章:非合法の芸術「アーバン・アート」


アーバン・アートはストリート・アートとグラフィティ・アートを連結した名称で、しばしばしば、都市建築や現代の都市生活様式に触発され、都市部で発達したあらゆる視覚芸術を要約するときに使われる言葉である。「アーバン・アート」の概念はおもにグラフィティ文化とその関連が深いストリート・アートから発展した。

 

ほかの芸術と異なりアーバン・アートは公共空間上に無許可に設置されるのが特徴で、破壊行為や私有地の器物損害行為と見なされることもある

気候変動への警告を描いた《小さな植物と抗議する少女》
気候変動への警告を描いた《小さな植物と抗議する少女》

終章:破壊、現実の拡張、正統と非正統を超えて「超現実芸術」


ダダイスム第一次世界大戦下の鬱屈した現実の反動として発生した。おもに伝統的な美学を拒絶し、政治的には反戦を主張する運動だった。(未定)