アウトサイダー・アートは、独学、または趣味として素朴に制作された美術のこと。1972年に美術批評家のロジャー・カーディナルの造語である。フランスの芸術家ジャン・デビュッフェが作った「アール・ブリュット」と同じ意味の英語。
一般的にアウトサイダー・アーティストと呼ばれる人は、主流の美術界や美術機関とほとんど、まったく接点がないまま制作をしている。
デビュッフェは、特に精神病院の患者や子どもが描いた絵に対して制度化された美術業界の外部にあるアウトサイダー・アートとしてスポットを当てた。しかし、ロジャー・カーディナルの「アウトサイダー・アート」では、より広義にアール・ブリュットを適用している。
入院履歴のない独学画家の作品や、素朴派の芸術も含めている。代表的な作家としてはヘンリー・ダーガーやモートン・バートレットが挙げられる。どちらも入院履歴はなく、精神病に患ってもおらず、普通に生活をしていた人である。