【美術解説】Juxtapoz「西海外で最も有名なアート&カルチャー誌」

ジュクスタポズ / Juxtapoz

西海岸で最も有名なアート&カルチャー誌


概要


「Juxtapoz Art & Culture Magazine」は、1994年からロバート・ウィリアムス、ファウスト・ヴィテロ、C.R.スティッキー3、エスカランテ、エリック・スウェーソンら芸術家やコレクターらによって出版されたアート&カルチャー雑誌。


Juxtapozを発行している出版社は、カリフォルニア州サンフランシスコで「Thrasher」というスケートボード雑誌を刊行している「ハイ・スピード・プロダクション」である。

 

サンフランシスコをベースに活動。南カリフォルニア・ポップ・カルチャーの美徳ニューヨークの「アート・ワールド」の慣習やしきたりから自由になることを信念として設立。

アーバン・オルタナティブアンダーグラウンド・コンテンポラリー・アートの両方の情報を扱っており、それゆえ雑誌名は「Juxtapoz(並列)」である。


こうした信念のもと、これまでJuxtapozはサイケデリック・アート、ホット・ロッド・アート、グラフィティ、ストリート・アート、イラストレーションといった現代のサブカルチャーと、ポップ・アート、アッサンブラージュ、古典絵画といった歴史的にファイン・アートの文脈で扱われる文化を連結する編集を行ってきた。


ただ基本的には、ロバート・ウィリアムスのカスタム・カルチャー(改造車文化)、”ビッグ・ダディ”の愛称で知られるエド・ロスのポップ・シュルレアリスム、そして今日のファイン・アーティストよりも絵の技術が高いイラストレーターのカラーが誌面に色濃く反映されているのが特徴である。


最新号の2015年4月号では、3月8日からニューヨーク近代美術館(MOMA)で回顧展が開催されるビョークを特集。ビョークの過去、現在、未来を振り返る。