【美術解説】ジョナサン・レヴァイン「ニューヨークのロウブロウ専門ギャラリスト」

ジョナサン・レヴァイン / Jonathan LeVine

ニューヨークのロウブロウアート専門ギャラリスト


概要


ジョナサン・レヴァインは1968年生まれ。ニューヨークのアートディレクター。

 

2005年からマンハッタンのチェルシーで、ジョナサン・レヴァイン・ギャラリーを運営している。西海外に比べると市場が弱い東海岸にロウブロウ・アートを普及させることを目的としている。

 

ニュージャージー州のトレントで若い時期を過ごしたレヴァインは、パンク・フライヤー、グラフィティ、コミックス、タトゥーといったカウンターカルチャー芸術に潜在的な需要があると感じ、ビジネスを開始。

 

1994年の始め、モントクレア州立大学で働いているときに、レヴァインはインデペンディント・キュレイターとなり、『CBGB』『Webster Hall』『Max Fish』といったライブハウスでロウブロウアーティストたちの展示を開催。それらの展示に参加したアーティストは、ロン·イングリッシュ、ダニエル・ジョンストン、シェパード・フェアリーといった面々だった。1990年代後半、ロウブロウアート情報誌『Juxtapoz』が、全国の読者にレヴァインのカウンターカルチャースタイル紹介し、少しずつ有名になる。

 

2001年2月に、レヴァインはペンシルバニア州のニューホープにギャラリー・ティン・マン・アレイをオープン。はじめのうちは、ビンテージ玩具や珍しいグッズを売っていたが、アートの方が売れるので完全にアート・ビジネスに切り替えたという。また『Juxtapoz』やインターネットによる宣伝は、レヴァインのギャラリーに注目を集めさせる大きな味方となり、2002年後半には、フィラデルフィアへのギャラリー移転を決定。

 

当時、彼が扱うアーティストで注目を集めたのはマーク・ライデン、シャグ、ジェフ・ソト、ゲイリー・ベースマンと言った“ニュー・シュルレアリスト” ”不確定性原理”と呼ばれたアーティストだった。2005年1月に、レヴァインはギャラリーをマンハッタンのチェルシーの近くに移し、ジョナサン・レヴァイン・ギャラリーをオープン。最初の展示は『Pop Pluralism』というタイトルで、レイ・シーザー、クレイトン兄弟、カミュ・ローズ・ガルシアらの作品が展示された。

 

2014年、ギャラリーを拡大し、西557番街23通りの1階に2つめのスペースをオープン。今後、世界のギャラリストで最重要となる人物である。

 

 

公式サイト:http://jonathanlevinegallery.com/