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【作品解説】奈良美智「乳白色湖中」

乳白色湖中 / In the Milky Lake

奈良の芸術の成熟期を示す代表的な作品


概要


作者 奈良美智
制作年 2012年 
サイズ 197×194cm
メディウム キャンバスにアクリル
価格

2023年4月5日サザビーズ香港:8500万香港ドル(約14億4700万円)

『乳白色湖中』は、2012年に奈良美智が制作した油彩作品。奈良の芸術の成熟期を示す代表的な作品と評価されている。

 

よく知られている奈良の少女が細部にわたって丁寧に描かれているのが特徴で、パールがかった中間色の背景から緑のドレスを着たオレンジ色の髪の少女が、波打つ水たまりに足を浸して、両手を後ろに回し、浮かびあがっている。

 

この作品は、1995年に開催された初個展『In the Deepest Puddle, In the Milky Lake』での主要なモチーフである。顔料を丹念に重ね、細部まで美しく描かれた少女の目は、絵画の魂であり、初期のいたずらっぽい視線から、後の夢見るような視線へと、画家が移行したことを明確に示している。

 

2023年のサザビーズ香港のオークションで8500万香港ドル(約14億4700万円)で落札された。



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