サミア・ハラビー / Samia Halaby
最も有名なパレスチナ系現代美術家

生年月日 | 1936年 |
国籍 | パレスチナ |
表現媒体 | 絵画、デジタル |
ムーブメント | デジタルアート |
代表作品 |
『成長する形:抽象画家の美的洞察』(パレスチナ・ブックス社、アヤム・ギャラリーとの共同出版)、 『パレスチナ解放芸術:20世紀後半のパレスチナの絵画と彫刻』(HTTB出版) |

サミア・A・ハラビー(1936年生まれ)は、パレスチナ系アメリカ人の美術家、活動家、教育者、研究者。彼女は、抽象絵画およびコンピューター・アートの先駆者として広く認識されています。
1950年代後半に芸術活動を開始して以来、彼女はヨーロッパ、アジア、北アメリカ各地の美術館やギャラリー、アートフェアで作品を発表してきました。
作品は、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館、パリのアラブ世界研究所、ビルゼイトのパレスチナ博物館など、世界中の公共・個人コレクションに収蔵されています。2024年のヴェネツィア・ビエンナーレにも出品されました。
サミア・ハラビーの作品価格は今秋も続くと予想
1959年から絵画的な抽象作品やコンピューターを取り入れた実験的な作品を制作してきたパレスチナ系アメリカ人アーティストのサミア・ハラビーは、過去10年間で美術館などの公的機関からの注目や市場価値が急上昇しています。
ハラビーにとって初となるアメリカでの大規模個展が昨年、ミシガン州立大学のイーライ&イーディス・ブロード美術館で開催されました(本来はインディアナ大学のエスケナージ美術館でも展示予定だったが、キャンセルされました)。
この展覧会は、2023年にアラブ首長国連邦のシャルジャ美術館で行われた回顧展に続くものでした。近年では彼女の作品は以下のような世界的美術館のグループ展や特別展示にも出品しています。
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ニューヨーク近代美術館(MoMA)
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テート・モダン(ロンドン)
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クンストハレ・ヴィーン(ウィーン)
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ムダム現代美術館(ルクセンブルク)
ハラビーの評価の高まりは、アラブ系女性アーティスト全体に対する美術館や市場の関心の変化を反映していると、ボナムズの中東近現代アート部門の責任者であるヌール・スーシ氏は述べています。
「ハラビーやエーテル・アドナンのような女性アーティストたちは、ようやく“参加者”としてだけでなく、この地域のモダニズムを切り拓いた先駆者として認識されるようになりました」。
また、ここ2年ほどの間に起きた社会的・政治的な出来事が、アラブ世界のアーティストたちへの関心を呼び戻す契機になっとみなされています。
