カテゴリ:マン・レイ



作品解説 · 09日 5月 2020
《涙》は、1932年にかけてマン・レイによって制作された写真シリーズ。マン・レイ作品の中で最も評価の高い作品の1つ。 オリジナルプリントは、ロンドンのサザビーズで、2000万円で落札された。片目だけにトリミングされたバージョン「ガラスの涙」も存在している。 この作品の趣旨は「芝居」であるという。女性は苦悩を表すため悲しげに上方を見つめ、マスカラで装飾された目から涙を流している。しかし、大きく光り輝く涙は、一見すると悲しみを誇張するためのように見えるが、これは本物の涙ではなくガラス玉である。 なお、この女性の顔は人間ではなくファッションマネキンだという。マネキンを利用しているのは、偽りの涙を演出させるためだという。また、マン・レイは静物写真に挑戦することによって、現実と非現実を探求していたといわれる。 これは1932年に別れたマン・レイの恋人リー・ミラーとの関係が深い作品で、彼女と別れた後にすぐに制作された。マン・レイは彼女への復讐として、この作品を制作したといわれる。 マン・レイの作品において、目は内面を表現するための重要なモチーフで、彼の美術哲