カテゴリ:ポール・デルヴォー



20日 5月 2020
《人魚の村》は1942年にポール・デルヴォーによって制作された油彩作品。どこか憂鬱した表情の長い黒ドレスを着た同じ表情の女性が、通りの左右に並んで座っている不思議な風景の作品である。 タイトルの「人魚」はデルヴォーの代表的なモチーフで、さまざまな作品に描かれている。作品の女性は足元まですっぽり覆う長いドレスを着ているため分からないようになっているが、タイトルから察するおそらくドレスの下は人魚の下半身だろうと思われる。
20日 5月 2020
《森の目覚め》は1939年にポール・デルヴォーによって制作された油彩作品。ジョルジョ・デ・キリコやサルバドール・ダリ、ルネ・マグリットなどに影響を受けて、自己の内面世界を描くためにシュルレアリスムを積極的に問入れた始めた頃の作品である。

18日 5月 2020
《ジュール・ベルヌへのオマージュ》は、1971年にポール・デルヴォーによって制作された油彩作品。 幼少のころからずっとジュール・べルヌ作『地球の中心の旅』を愛読していたデルヴォーは、その主人公である生真面目な学者オットー・リーデンブロックをしばしば絵の中で描き、裸女たちと対照させている。 本作では画面左側で何か顕微鏡のようなものを手に持ち、のぞき見している男性がオットー博士である。この学者はおそらくデルヴォー自身と化したものであり、孤独な科学者の象徴である。
07日 5月 2020
「森」は1948年にポール・デルヴォーによって制作された油彩作品。埼玉県立近代美術館所蔵。 ヌードの女性、汽車、森、月など、ポール・デルヴォー作品ではおなじみのモチーフで画面構成されているものの、これまでの青白い虚無的な質感と異なり、血の気の通った健康的な身体と官能的な表情の女性が描かれている。 デルヴォーの絵の中に描かれる青白い夢遊病のような女性は、デルヴォーへの過剰愛を行う母親によって強引に引き離されたタムという女性である。デルヴォーは母親の呪縛に苦しみながら、タムの亡霊をひたすら描き続けていた。