カテゴリ:レディ・メイド



18日 5月 2020
《自転車の車輪》は1913年にマルセル・デュシャンによって制作されたレディ・メイド作品。自転車の前輪を取り外して、木製の台所用の椅子の上に逆さまにしてネジ留めし、立てかけている。 1913年にパリのスタジオにいるとき、なんとなく自転車の車輪を逆さまにして台に乗せて回して見ているときにこのアイデアを考えたという。当時は、特にレディ・メイドを意図して制作されたものではなく偶然できあがったもので、これが最初のレディ・メイド作品として知られるようになった。
18日 5月 2020
《ローズ・セラヴィ、何故くしゃみをしない?》は、1921年にマルセル・デュシャンによって制作されたレディ・メイド作品。修正レディメイドの1つ。デュシャンのコレクターであるキャサリン・ドライヤーによる依頼で、妹のプレゼント用に制作された。フィラデルフィア美術館所蔵。1963年と1964年にレプリカが制作されている。

17日 11月 2017
「L.H.O.O.Q」は1919年にマルセル・デュシャンによって制作された修正レディ・メイド作品。レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」の安物のポストカードに鉛筆で口髭と顎鬚を付け加えて、「L.H.O.O.Q」というタイトルを付けたものである。 題名をフランス語で発音すると「エラショオオキュ」になり、「彼女はお尻が熱い(俗語で「好きものの女だ」の意」と聞こえる。 この1919年という年は、ちょうどレオナルド・ダ・ヴィンチの没後400年に当たる年で、当時大変な人気を博していた。そうした時期にデュシャンは伝統、西洋文明、昔の巨匠の傑作数版に対する若い世代の反抗をうまく表現したものだと評価されている。 しかし、デュシャン自身は、特にダ・ヴィンチを小馬鹿にするといったわけではなく、これはデュシャンの女装用の名前ローズ・セラヴィにつながる性別混同遊戯・ペルソナ作品の系統に属する作品となる。
01日 2月 2017
《ボトルラック》は1914年にマルセル・デュシャンによって制作されたレデイ・メイド作品。オリジナル版は紛失。1921年以降レプリカ版が何度か制作されている。 デュシャンはこの品物をパリの百貨店バザール・ド・ロテル・ド・ヴィルで購入。このボトルラックは当時のパリの一般家庭ならどこにもでよく見られてダイニングに設置された鉄のラックである。...

01日 2月 2017
《折れた腕の前に》は1915年のマルセル・デュシャンのレディ・メイド作品。「レディ・メイド」という名称で呼ばれた最初のオブジェ。1915年にニューヨークにいたデュシャンは金物屋で雪掻きシャベルを買い求め、その上に《折れた腕の前に》と書いた。 デュシャンによれば、タイトルには何の意味もないという。...
01日 2月 2017
《彼女の独身者によって裸にされた花嫁、さえも(通称:大ガラス)》は、1915年から1923年の8年の制作期間にわたって制作されたマルセル・デュシャンのオブジェ作品である。 この作品は、鉛の箔、ヒューズ線、埃などの素材と2つのガラスパネルを使って制作されたものであり、偶然の要素、透視図法、緻密な職人的な技術や物理学、言語学的な要素が集約された非常に複雑な作品である。 上パネルの「花嫁」と下パネルの9人の「独身者」のエロティックな出会いを表現している。1926年にブルックリン美術館で展示されたあと、作品移動中にガラスにひびが入り、デュシャンが修正したものが現在フィラデルフィア美術館に所蔵されている。