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【作品解説】マックス・エルンスト「森」

森 / The Forest

グロテスクな森と円状の帯


マックス・エルンスト《森》1927年
マックス・エルンスト《森》1927年

概要


《森》は1927年にマックス・エルンストによって制作された作品。「森」シリーズは1927年から1928年にかけて、80作品以上制作されている。エルンストが最も好んでいたテーマである。

 

前面の不可解でグロテスクな柵のようなものは森である。森のイメージはエルンストが子ども時代に過ごした家の近くのドイツの森であり、「魅惑」や「恐怖」を象徴するものである。美術史家のフランツ・ツェルガーは、エルンストの森のイメージをベックリンの《死の島》から影響されていると指摘している。

 

森の絵は、絵の具をキャンバス上から凹凸に浮かび上げるグラッタージュという方法が使われている。森で使われている絵の具の色はグリーン、レッド、オレンジ、イエローである。

 

森の後ろに見える青空の部分は伝統的な画筆で描かれている。円状の帯は月、もしくは太陽を表しており、森の前と後ろの両方に位置しているような錯視的効果がある。