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【作品解説】ポール・デルヴォー「ジュール・ベルヌへのオマージュ」

ジュール・ベルヌへのオマージュ / Tribute to Jules Verne

裸女と学者の対比


ポール・デルヴォー《ジュール・ベルヌへのオマージュ》1971年
ポール・デルヴォー《ジュール・ベルヌへのオマージュ》1971年

概要


作者 ポール・デルヴォー
制作年 1971年
サイズ 150 x 120 cm
メディウム キャンバスに油彩

《ジュール・ベルヌへのオマージュ》は、1971年にポール・デルヴォーによって制作された油彩作品。

 

幼少のころからずっとジュール・べルヌ作『地球の中心の旅』を愛読していたデルヴォーは、その主人公である生真面目な学者オットー・リーデンブロックをしばしば絵の中で描き、裸女たちと対照させている。

 

本作では画面左側で何か顕微鏡のようなものを手に持ち、のぞき見している男性がオットー博士である。この学者はおそらくデルヴォー自身と化したものであり、孤独な科学者の象徴である。

 

この作品は、デルヴォーにインスピレーションを与え続けた愛読者の作者ジュール・ベルヌへの讃歌である。

 

「私のタブローに出てくる学者、いつも何かを見つめている、あれはジュール・ベルヌ作『地球の中心への旅』の挿絵をそのままコピーしたものです。(ポール・デルヴォー)」


■参考文献

・埼玉県立近代美術館「ポール・デルヴォー展 夢をめぐる旅」