カテゴリ:アウトサイダー・アート



マッジ・ギル(1882-1961)はイギリスのアウトサイダー・アーティスト。世界で最も有名なアウトサイダー・アーティストの1人で、多くのアウトサイダー・アーティストと同様に、1961年の死後も名声を得続けている。 ギルは38歳のときに突然デッサンに目覚め、その後40年間に何千もの霊媒主義的と言われる作品を制作したが、そのほとんどが白黒のインクで描かれた。彼女は「ミルニーネレスト」(私の内なる休息)と呼ばれる霊に導かれて描いていると主張し、作品にはこの霊の名前を入れている。 評論家によれば、スピリチュアル系の芸術家によくあることだが、自分の能力や意志で絵を描いているのではなく、霊界からの意思を伝えるための物理的な媒介物と自身を考えていたと思われる。

近現代美術 · 27日 5月 2020
アンリ・ルソー(1844年5月21日-1910年9月2日)はフランスの後期印象派画家。税関職員。独学の日曜画家であり、プリミティブ・アート、ナイーブ・アート(素朴派)の祖として位置づけられている。普段は「ル・ドゥアニエ」(税関職員)として知られる。ルソーの作品は、パブロ・ピカソやカンディンスキーなどの前衛芸術家に影響を与えた。 絵画における「素朴派」とは、プロのうまい絵に対するアマチュアや素人のへたな、稚拙な絵であるが、同時にそのへたさ加減や、稚拙さが魅力になっているような絵である。日本では「ヘタウマ」ともいわれることがある(ただし、ルソーはうまい)。 素朴絵画が近代に始まるのは、市民が初めて余暇に恵まれ、趣味で描く画家、いわゆる日曜画家が急増したことと無関係ではない。その近代の素朴絵画の元祖かつ第一人者がアンリ・ルソーである。

芸術運動 · 26日 5月 2020
ナイーブ・アートとは、通常、プロの芸術家が受ける正式な教育や訓練(解剖学、美術史、技術、遠近法、見方)を受けていない人が制作した視覚芸術と定義されている。日本では「素朴派」と呼ばれ、アウトサイダー・アートの系統に属する。代表的な作家はアンリ・ルソーである。 正統な美術教育受けた芸術家がナイーブ・アートに影響を受け、模倣するように制作した作品はプリミティヴィスム、疑似ナイーブ・アート、または偽ナイーブアートと呼ばれる。ポール・ゴーギャンやパブロ・ピカソの作品が代表的なプリミティヴィスムである。 フォーク・アート(土着芸術)と異なるのは、その土地固有の明確な文化的背景や美術の伝統の形跡が見られないことである。 次にナイーブ・アートは子どものようにシンプルで率直な作品が多い。

ノバート・コックス(1945年8月6日生まれ)は、アメリカのヴィジョナリー・アーティスト。世界の破滅と再生を予言する黙示録画家。 1945年8月6日、ウィスコンシン州グリーンベイで生まれる。誕生日にヒロシマに原爆が落ちた。17歳で陸軍に入隊すると、独学で絵の勉強とアルコールに没頭し始める。除隊後は、「アウトローズ」暴走族ギャングの一員として活躍。おもに、改造車製作で生活費を稼いでいた。改造車制作を機会に絵を描き始める。 30歳のときに麻薬過剰摂取で1度生死をさまよう。暴走族を脱退することに悩んだあげく、キリスト教原理主義派に入信して、聖書研究に没頭し始める。しかし「キリスト教の正体は異教の邪神信仰なり」と解釈すると、教会を捨ててひとり1975年から85年の間、森の中に入り、自分専用のキリスト教会「福音の道」を建設。 40歳でニーチェのツァラトゥストラのごとく森から出ると、大学に入学して本格的に絵を勉強し始める。グリーンベイに戻ってからも、彼は終末的でスピリチュアルな絵画を描き続け、2018年に死去。

スティーブン・ジョンソン・レイバ(1966年9月3日生まれ)、アメリカの画家、著述家、アートブックデザイナー、パフォーマンス・アーティスト、音楽家。 カウボーイ、インディアン、現代美術界とあらゆる方面から排斥されることが名誉のインディアンと白人の混血アーティスト。アパッチ族、ナヴォホ族、チェロキー族、パイユート族、メノミニー族、さらにユダヤ系のルーツも持つ。 美術評論家からカルロ・マコーミックは「セックス表現主義の父(father of Sexpressionism)」と呼ばれている。 レイバは、先祖代々のネイティブアメリカンのモチーフである鉤十字やアパッチ・ガーン・ダンサー、ジェロニモなどのネイティブアメリカンの戦士のイメージ、人体の風景などからインスピレーションを受けている。

ウィリアム・トーマス・トンプソン(1935年生まれ)はアメリカのアウトサイダーアーティスト。 脳内に浮かび上がるイメージの大群をひたすらキャンバスに叩きつけていくことしか頭にないオートマティスム系画家。 制作点数はすでに1000点を超えるともいわれており、いくつかのバージョンが制作された代表作『黙示録』は、全体を展示すると横幅が90メートル以上にもなる超大作。

画家 · 18日 3月 2019
谷口ナツコ(1968年、北海道旭川生まれ)は日本の画家。 1993年に世田谷美術館で開催されたアール・ブリュットの展覧会「パラレル・ヴィジョン」で、線と点の反復で構成されたシメントリカルな城の絵画ジョセフ・クレパンに影響を受ける。 自分自身も次第にクレパンのような絵を描きたいと思うようになり、独学で現在の点描方法を発明。ほかに、ルサージュ、ヴェルフリ、ゾンネンシュターンなどさまざまなアール・ブリュット作家の表現方法から影響を受けている。また、表現内容に関しては幼児性愛が主題になっているようである。

ヘンリー・ジョセフ・ダーガー.ジュニア(1892年4月12日-1973年4月13日)はアメリカの隠遁作家、芸術家、イリノイ州シカゴの病院清掃員。 ダーガーは、死後、ワンルームのアパートで1万5145ページ(世界一だが出版されていないのでギネスに登録されず)のファンタジー小説の原稿『非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子供奴隷の反乱に起因するグランデコ・アンジェリニアン戦争の嵐の物語』と、その小説のドローイングと水彩による挿絵が発見されて有名になり、アウトサイダー・アートの有名な代表例の1つとなった。

「アウトサイダー・アート・フェア」はアウトサイダー・アートに特化した国際的なアートフェア。2013年より画商のアンドルー・エドリンが設立したワイド・オープン・アーツ合同会社(WOA)が企画・運営している。...

ミンガリング・マイクは、1969年から1976年まで“マイク・スティーブンス”という名前でアルバムを制作していた架空のファンク・ソウル系録音ミュージシャン。制作したアルバムはダンボール紙になっており、ジャケットもさることながらレコードもダンボール紙。彼の作品は法律事務所の調査員ドリ・ハーダーや彼の友人のフランク・ベイルートにフリーマーケットで発見された。 1967年、作者17才のときにファーストアルバムとなるLP『Sitting by the Window』を製作して以来、自作のレコードアルバムは、LPが50枚にシングル盤も同数かそれ以上の枚数あって、ほかに8トラテープなどもある。当初はジャケットのみ制作していたようだが、中にレコードがないと壁に立てかけるときに安定感がなかったため、レコードそのものまでを段ボール紙で作るようになったという。 ミンガリング・マイクは、当初、自分の本名や写真をアルバム使わなかったのは、本名や自分の写真をアルバムに使うと、その知名度の高さゆえに仕事ができなくなってしまう恐れがあるからだという。 2007年にドリ・ハーダーは、『架空のソウル・スーパースターの驚異的作品』という書籍名でマイクの作品集を出版。またマイクのオリジナルアルバムジャケットは、2005年にキュレーターのデビッド・J・ブラウンにより南東現代美術館で展示され、2007年にはヘミフィル・ファインアーツでも展示された。 2013年にはスミソニアン博物館はマイクの作品150点以上を購入。

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