カテゴリ:マルセル・デュシャン



芸術運動 · 28日 5月 2020
コンセプチュアル・アートは、1960年代後半から70年代にかけて現れた前衛美術ムーブメントである。 ミニマルアートをさらに推し進めて、もはや絵画や彫刻という形態をとらなくても、構想や考えだけでも芸術とみなすというものである。アイデア芸術ともいわれる。そのルーツは、マルセル・デュシャンのレディメイド作品「泉」までさかのぼることができる。 ただ、コンセプチュアル・アートは、完全に手仕事、画家が自ら絵を描くことがなくなるため前衛美術とはいえない。コンセプチュアル・アートから「現代美術」「ポストモダン・アート」とみなしてよいだろう。

作品解説 · 18日 5月 2020
《泉》は1917年にマルセル・デュシャンによって制作されたレディ・メイド作品。セラミック製の男性用小便器に「R.Mutt」という署名と年号が書かれ、「Fountain」というタイトルが付けられている。このタイトルは、ジョゼフ・ステラとウォルター・アレンズバーグが決めたともいわれる。

作品解説 · 18日 5月 2020
《自転車の車輪》は1913年にマルセル・デュシャンによって制作されたレディ・メイド作品。自転車の前輪を取り外して、木製の台所用の椅子の上に逆さまにしてネジ留めし、立てかけている。 1913年にパリのスタジオにいるとき、なんとなく自転車の車輪を逆さまにして台に乗せて回して見ているときにこのアイデアを考えたという。当時は、特にレディ・メイドを意図して制作されたものではなく偶然できあがったもので、これが最初のレディ・メイド作品として知られるようになった。

作品解説 · 18日 5月 2020
《グリーンボックス》は1934年にマルセル・デュシャンによって制作されたメモ集作品。 緑色のスウェードを貼った1つの箱の中に、1923年の作品《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》(大ガラス)の制作に関係するスケッチ、メモ類、写真などが整理されず、綴じられずに、ばらばらに保存された形式となっている。1911−20年に書き溜めたもので全部で94点ある。

作品解説 · 18日 5月 2020
《なりたての未亡人》は1920年にマルセル・デュシャンによって制作されたオブジェ作品。フランス窓のミニチュアで、ペンキ塗りの木枠に8枚の黒い革がはめられている。デュシャンの扉・窓系作品の代表的なもの。ニューヨーク近代美術館が所蔵している。 ミニチュア自体はニューヨークの指物師へ発注して作ったもので、デュシャン自身がした作業は、仕上げとして窓ガラスを黒革のパネルに取替えただけである。デュシャンによれば「毎日磨いてもらいたい」という気持ちで、ガラスを黒革に取り替えたという。

作品解説 · 18日 5月 2020
《ローズ・セラヴィ、何故くしゃみをしない?》は、1921年にマルセル・デュシャンによって制作されたレディ・メイド作品。修正レディメイドの1つ。デュシャンのコレクターであるキャサリン・ドライヤーによる依頼で、妹のプレゼント用に制作された。フィラデルフィア美術館所蔵。1963年と1964年にレプリカが制作されている。

作品解説 · 16日 5月 2020
《アネミックシネマ》は1926年にマルセル・デュシャンによって制作された実験映像。マン・レイが撮影協力をしている。 《ロトレリーフ》と呼ばれるデュシャンのドローイング作品を回転させたアニメーションで、10枚の「螺旋のある円盤」と9枚の「地口を書いた円盤」が、交互にひとつずつゆっくり回転しながら映しだされる。 「地口を書いた円盤」の方には「ローズ・セラヴィ」に収められたような語呂合わせが、ひとつずつ螺旋を描いて書き込まれている。題名のアネミックシネマ(Anemic Cinema)は、反対から読んでも同じように聞こえ、一見、回分のようなアナグラムによる言葉遊びがされている。視覚的な錯覚と言語的な錯覚をひとつに組み合わせた作品である。

作品解説 · 16日 5月 2020
「処女から花嫁への移行」は、1912年にマルセル・デュシャンによって制作された油彩作品。「階段を降りる裸体 No.1」と「花嫁」の間の時期に描かれた作品で、ミュンヘンに2ヶ月間滞在していた時期に描かれた作品群「処女 No.1」「処女 No.2」「処女から花嫁への移行」「花嫁」「飛行機」の1つに当たる。 本作では、それまでデュシャンが基盤としていたキュビスムや運動の変化を表現する線が消え、それまでと違った視点を取り入れようとしている。その違った視点とは、この後の「大ガラス」をはじめ、デュシャンの作品に頻繁に現れ始める機械的要素である。肉体を機械のオブジェとしてとらえはじめた移行期の作品である。

作品解説 · 14日 5月 2020
「階段を降りる裸体No.2」は、1912年にマルセル・デュシャンによって制作された油彩作品。147 cm × 89.2 cm。現在、フィラデルフィア美術館内のルイス&ウォルター・アレンズバーグコレクションに所蔵されている。 本作はパブロ・ピカソの「アヴィニョンの娘たち」と並んで、最も近代美術を代表する作品の1つと広くみなされている。

作品解説 · 06日 5月 2020
《Tu m’》は、1918年にマルセル・デュシャンによって制作された油彩作品。1913年の《チョコレート磨砕器 No.2》から5年ぶりに描いた油彩作品であり、デュシャン最後の油絵。これ以降、油絵は描いていない。この作品はデュシャンがそれまでしてきたことの集大成として、カタログの形で、視覚化されている。 デュシャンの後援者であるキャサリン・ドライヤーの書斎の本棚の上の空間を埋めるために依頼された作品のため、横長になっている。 横長の画面いっぱいに3つのレディ・メイド作品《自転車の車輪》《コルクの栓抜き》《帽子掛け》の影が描かれている。この影は実際にキャンバスの上へレディ・メイドの影をうつし、その形のとおりに丹念に鉛筆をなぞったものである。

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