カテゴリ:ロマン主義



【美術解説】ウィリアム・ブレイク「最も偉大で特異なイギリスの幻想画家」
アーティスト一覧 · 02日 8月 2021
ウィリアム・ブレイクはイギリスの画家、版画家、詩人であり、ロマン主義の先駆者として知られています。彼の作品は当時、彼の特異な作風のため狂人と見なされ無視されていましたが、のちに哲学的な表現力や想像力が再発見され、批評家から高い評価を受けるようになりました。本記事では、ウィリアム・ブレイクの生涯を振り返り、彼の作品や詩のシリーズについて解説します。また、20世紀の文芸評論家ノースロップ・フライが『預言書的書物』として論じたブレイクの作品についても詳しく解説します。
30日 7月 2018
ロマン主義は18世紀末にヨーロッパで生まれた芸術運動。視覚芸術のみならず、文学、音楽などあらゆる表現で見られた知的運動である。運動のピークは多くの地域で1800年から1850年とされている。 ロマン主義は、過去や自然への賛美、また個人の感情や主観に重点を置いて表現しているのが最大の特徴である。「不安」「恐怖」「畏怖」、特に「自然に対する感動や畏怖」といった、これまで表現が抑制されていた人間の感情の発露している。 ロマン主義に属する画家としては、自身の内に眠る暗い感情を表現したスペインのフランシス・デ・ゴヤ、観るものを圧倒する情熱と激情的な筆使いのフランスのウジェーヌ・ドラクロワ、自然災害の恐怖を描いたイギリスのジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーなどが代表的な画家である。

19日 7月 2018
フェルディナン・ヴィクトール・ウジェーヌ・ドラクロワ(1789年4月26日-1863年8月13日)はフランスの画家、版画家。フランスにおけるロマン主義運動の代表的な美術家とみなされている。 ドラクロワの表現豊かな筆使い、光や色の効果に対する技術的な探求は、のちにルノワールやゴッホをはじめ、印象派の画家たちに多大な影響を与えた。また、ドラクロワのエキゾチックなものへの情熱は、象徴主義の芸術家たちに影響を与えている。 代表作は、《民衆を導く自由の女神》や《キオス島の虐殺》がドラクロワの代表作で、現実に起こった事件を主題にし、観るものを圧倒する情熱と激情的な筆使いで描くのがドラクロワの特徴である。友人でドラクロワにも影響を与えた画家のテオドール・ジェリコや、詩人のバイロンらと美術的価値観を共有し、ドラクロワは自然に暴力を"崇高な力"として昇華した。 当時ライバルだった新古典主義派のドミニク・アングルの完璧主義的と対照的に、ドラクロワはルーベンスやヴェネツィア・ルネサンスから影響を受け、輪郭やデッサンの正確さよりも、色彩や動き、情動のような心の動きを強調していた。
03日 6月 2018
フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス(1746年3月30日-1828年4月16日)はスペインの画家、版画家。ロマン主義の代表的な画家。 ゴヤは18世紀後半から19世紀初頭にかけてのスペインで、最も重要な美術家であるとみなされている。美術史において"最後の古典巨匠"であると同時に"最初のモダニスト"として解説される。また、最も偉大なモダニズム肖像画の一人とも評される。

12日 2月 2018
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775年4月23日-1851年12月19日)は、イギリスの画家、版画家、水彩画家。ロマン主義の作家。波が荒々しく、全体的に不穏さが感じる海洋風景画で知られている。 ターナーは、1840年頃からイギリスの有力批評家ジョン・ラスキンから支持されはじめ、現在では水彩風景画や海洋絵画における偉大なイギリス人巨匠画家の一人と認識されており、またその鮮やかな光の描き方から、”光の画家”と言及されることがある。 ターナーは、現代テクノロジーに関心を持っていたのも特徴で、《雨、蒸気、スピード》では蒸気機関車が、《テレメアの戦い》では蒸気船が描かれている。