カテゴリ:ルネ・マグリット



作品解説 · 06日 6月 2020
「イメージの裏切り」は、1928から1929年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。現在、ロサンゼルス・カウンティ美術館が所蔵している。絵にはパイプが描かれているが、パイプの下に「これはパイプではない」という文字が記載されている。 マグリットによれば、この絵は単にパイプのイメージを描いているだけで、絵自体はパイプではないということを言いたかった。だから「これはパイプではない」と記述しているという。本物と見分けがつかないほどリアルにパイプを描いたとしても、やはり絵。どこまで頑張っても絵を超えることができない、だから「これはパイプではない」とマグリットは記述している。

作品解説 · 27日 5月 2020
「自由の扉で」は、1929年と1937年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。異なる主題やパターンが描かれたパネルが壁にはめられた部屋の絵です。 各パネルには、空、炎、木目、森、建物、装飾パターン、女性の胴体、鈴などが描かれており、これらはマグリットが作品中で頻繁に用いるモチーフです。そして部屋の中には一台の大砲が置かれています。 オリジナルの作品は、1929年に完成し、現在はロッテルダムのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館に所蔵されています。セカンドバージョンが1937年に制作された本作であり、コレクターでマグリットのパトロンだったエドワード・ジェームズが購入して、現在はシカゴ美術館に所蔵されています。

作品解説 · 27日 5月 2020
「人の子」は、1964年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。マグリットはこの作品をセルフ・ポートレイトとして位置づけている。 海と曇り空を背景にして、低い壁の前にオーバーコートと山高帽を身につけた男が立っている絵である。男の顔の大部分は緑のリンゴで隠されている。しかしながら、男の目は緑のリンゴの端からチラッとのぞくように目が出ている。この絵のなかでもうひとつ不思議な箇所は左腕の関節が後ろに曲がっているように見えるところである。

作品解説 · 27日 5月 2020
「ピレネーの城」は、1959年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。イスラエル美術館所蔵。頂上に城がある巨大な山が海上を浮遊している。 画面の半分以上が浮遊する山で占めており、自然と視点は山の方へ向かう。その際、画面の中心、つまり山の中心ではなく、城が設置されている画面上部へ中心から上方へ見上げるように視線移動するよう画面が構成されている。この視線移動によって山が浮遊しているということが分かる。 なお、画面下部は波打ちぎわが分かるものの、陸が見えないよう描かれている。絵全体で陸が分かるものは浮遊する山のみである。線上にはうっすらと大気のようなものが描かれており「大家族」の背景の海とよく似ている。

作品解説 · 27日 5月 2020
「大家族」は1963年に制作されたルネ・マグリットによる油彩作品。マグリット晩年の作品。日本の宇都宮美術館が所蔵している。オープン準備中の1996年に600万ドル(約6億円)で購入したという。サイズは61.4 cm X 49.6 cm。 周囲のどんよりとした環境とは対照的に、中央には大きな平和の象徴である白い鳥とその中に広がる夏の空が描かれ、鳥はカットアウトしたような表現で描かれている。 尾の形などからカササギとみなされており、この鳥は、家族単位内の愛と団結象徴するものである。カササギはブリュッセル郊外では日常的に見られる中型の鳥で、マグリットにとっては親近感のある鳥だった。 マグリット作品において鳥は、「幸福のきざし」をはじめいくつかの作品において、基本的にポジティブなモチーフとして使われている。

作品解説 · 06日 5月 2020
「これはリンゴではない」は、1964年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。「これはパイプではない」の系譜にあたる作品。 絵の中のリンゴがいかにも本物らしくて食べたくなるほどだったとしても、それは絵具に過ぎない。そして「リンゴ」という言葉もまた、リンゴの絵と同様、誰かが好き勝手に決めた観念にすぎない。

芸術運動 · 02日 12月 2019
シュルレアリスムは、1924年のアンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」から始まる芸術運動である。 活動当初は、おもに美術と文学でもちいられた前衛的な表現スタイルだったが、その後、芸術全体にわたって幅広くもちいられるようになった。シュルレアリスムは絵画だけでなく、映画、文学、彫刻、音楽、ダンス、演劇、ファッションなど芸術表現の大半に適用できる表現方法として知られている。さらに、マンガ、アニメーション、ゲーム、インターネット動画など現代の芸術表現でもシュルレアリスムは利用されている。 アンドレ・ブルトンが、当初シュルレアリスム運動が理想としていたのは「夢と現実の矛盾した状態の肯定」だった。シュルレアリスト(シュルレアリスム表現をもちいる芸術家のこと)たちは、アカデミックな美術教育を習得した高度な描画技術で、不条理で非論理的な風景を描いたり、日常的な風景と奇妙な非現実的な生き物を並列して描いたり、自分自身の無意識を表現した。

画家 · 28日 2月 2019
ルネ・マグリットからの影響が見られるポップ・カルチャーを集めました。

作品解説 · 24日 2月 2019
「恋人たち」は、1928年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。男女が口づけを交わしているが、二人の頭は布で覆われている不思議な絵。 「恋人たち」という主題は、西洋美術史では伝統的なものであり、この手垢のついた表現をマグリットは顔を隠し、不穏な感じにすることによって、見る者を幸せそうであるというより、むしろ不安にさせ、動揺させようとした。 布で覆われた顔のモチーフは「恋人たち」だけでなく、マグリット作品において頻繁に現れます。この理由としては2つある。

作品解説 · 23日 2月 2019
《幸福の兆し》は、1944年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。妻ジョルジェットの姉へのプレゼントとして描かれた作品。 第二次世界大戦でベルギーがドイツに占領されている間、マグリットはブリュッセルに残り、ブルトンをはじめパリのシュルレアリスムグループと決別する。1943年から44年にかけてマグリットの絵画は、これまでよりもカラフルで簡潔になっていく「陽光に満ちた」時代に移るが、その時代の作品である。平和の象徴である鳩が生き生きとした色彩の花々とともに描かれている。

さらに表示する