【美術解説】ジャスパー・ジョーンズ「ネオ・ダダやポップアートの代表的芸術家」

ジャスパー・ジョーンズ / Jasper Johns

ネオ・ダダやポップ・アートの代表的芸術家


ジャスパー・ジョーンズ《旗》1954-55年
ジャスパー・ジョーンズ《旗》1954-55年

概要


生年月日 1930年5月15日
国籍 アメリカ
表現形式 絵画、彫刻、版画家
ムーブメント 抽象表現主義、ネオ・タダ、ポップ・アート
関連サイト

The Art Story(略歴)

WikiArt(作品)

ジャスパー・ジョーンズ(1930年5月15日生まれ)はアメリカの画家、彫刻家、版画家。抽象表現主義、ネオ・ダダ、ポップアート運動における代表的な美術家。代表作はアメリカの星条旗を作品化した「旗」シリーズ。

 

ジャスパー・ジョーンズはジョージア州のオーガスタで生まれ、両親が離婚した後に幼少期をサウスカロライナ州で祖父母とともに暮らした。

 

その後、サウスカロイナ州のコロンビアで母と一年ほど過ごし、以降はコロンビアから24マイルほど離れたレイク・マレーにいる叔母のグラディスのもとで数年間過ごした。1947年にエドモンド高校を卒業し、再び母とともに暮らす。この時代についてジョーンズは「幼少期は周囲に芸術的な環境や芸術家は皆無で、芸術の意味はよくわからなかった。」と話している。

 

1947年から1948年にかけてサウスカロライナ大学で学び、1949年ニューヨークへ移りパーソンズ美術大学へ入学。1952年から1953年、朝鮮戦争の期間には兵役で日本の仙台へ駐留した。

 

1954年に兵役を終えてニューヨークへ戻るとジョーンズはロバート・ラウシェンバーグに出会い親交を深める。同時期にジョーンズはゲイカップルのマース・カニンガムとジョン・ケージから強く影響を受け、彼らとともに制作をしながら現代美術シーンで活動をはじるようになる。

 

1958年に美術商のレオ・カステリがラウシェンバーグのアトリエを訪れた際に、ジョーンズの才能を見出し、カステリはジョーンズの初個展を企画する。初個展ではニューヨーク近代美術館の館長であるアルフレド・バルが訪れ、ジョーンズの作品を4点購入した。

 

1963年にジョーンズは、ケージら複数の現代美術家たとともにニューヨークに現代パフォーマンス芸術財団(現在の現代美術財団)を創設する。

 

現在、ジョーンズはコネチカット州やセント・マーチン島に住んで制作をしている。1960年代後半に初めてセント・マーチン島を訪れ、1972年に土地を購入した。セント・マーチン島にある3つのセクションからなる長く、白い、長方形の家のデザインは、建築家のフィリップ・ジョンソンが担当したという。

作品解説


「旗」
「旗」


■参考文献

Jasper Johns - Wikipedia