【作品解説】ジャクソン・ポロック「Number 17A」

Number 17A

ドリップ・ペインティングの初期有名作品


概要


作者 ジャクソン・ポロック
制作年 1948年
メディア ファイバーボードカンヴァスに油彩
サイズ  
所蔵者 ケネス・グリフィン

《Number 17A》は1948年にジャクソン・ポロックによって制作された作品。絵具缶から絵具を直接滴らせるドリッピ・ペインティングと呼ばれる方法で描かれており、本作はポロックのドリッピングシリーズのなかでも初期の作品にあたる。

 

一見するとランダムかつ自然に生成されたような構図に見えても、実際はこの作品を生成するのにポロックは事前にかなり自己の動きを意識して、コントロールしていた跡が見える。

 

ドリップ・ペインティングは1947年頃から始まる。当初ポロックのドリップ・ペインティン作品は人気がなく美術市場での価格は低かった。美術批評も賛否両論だった。最初のドリップ・ペインティングシリーズは、1948年にニューヨークのベティ・パーソンズ・ギャラリーで開催された個展で披露され、その後『Life Magazine』誌で「彼は現役のアメリカの最も偉大な画家か」と紹介され、注目を集めるようになった。

 

2016年諸島に、この有名な作品は著名なヘッジファンド・マネージャーで美術コレクターであるケネス・グリフィンがデヴィッド・ゲフィンから個人間取引で約2億ドルで購入した。


■参考文献

No. 17A Jackson Pollock、2017年6月23日アクセス