エブティサーム・アブドゥルアジーズ / Ebtisam AbdulAziz
幾何学や数学でアラブ世界やアイデンティティを表現
![『リ・マッピング』](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s093251349da78e77/image/i2e39b8aa521f7769/version/1482053189/image.jpg)
概要
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=188x1024:format=jpg/path/s093251349da78e77/image/i5a0fcc31ff045ae4/version/1482053285/image.jpg)
エブティサーム・アブドゥルアジーズ(1975年生まれ)は、アラブ首長国連邦の現代美術家。シャルジャ生まれ、ドバイ在住。幾何学や数学的な要素を反映したインスタレーション作品やパフォーマンスアートでアイデンティティ問題を探求している。
たとえば、上の作品『リ・マッピング』は、数学的な変換に基づく幾何学的図形による、アラブ周辺国の経済成長と芸術の受容度を表す立体地図である。
まず、国名のアルファベットにA→1、B→2、……Z→26と、1から26までの数字を対応させ、2つの数字を対にし、座標平面に1つの点としてプロットしている。次に、点と点をつなぎ、得られた図形を各々の国として配慮することで、新地図を生成させる。それを立体化することで作品は完成しますが、各国の高さは、その国や美術館やギャラリーの数など美術の活況により決定するという。
この立体地図は白く発光しているが、それは経済成長に沸くドバイの夜景をも彷彿させ、美術界が経済発展と不可分であることを示唆するという。
日本では2012年に東京の森美術館で開催された「アラブ・エクスプレス」展に参加している。
![「アラブ世界のマッピング」](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s093251349da78e77/image/icbd2c4d23b24dd49/version/1482053458/image.jpg)
![「ライフキューブ」(2006年)](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s093251349da78e77/image/i8b93e56bc35a4e70/version/1482053525/image.jpg)