【美術解説】ソニャ・フー「香港のポップシュルレアリスト」

ソニャ・フー / Sonya Fu

香港を代表するポップシュルレアリスト


概要


ソニャ・フー(1982年生まれ)は香港を拠点にしているシュルレアリスト。デジタルペインティング作家。東洋と西洋の交差点であるイギリスの元植民地香港で育ったこともあり、東洋と西洋の両方の文化の影響を受けている。

 

アーティストとしての活動は2010年から。フーは香港、中国本土、アメリカ、オーストラリア、ドイツのギャラリーで展示したりアートフェアに出品している。また、『Curyv』『Laminate Most Wanted』『Semi-Permanent』など、さまざまな出版メディアで紹介されている。

 

フーがデジタルペインティングを選ぶのは、これが彼女にとっては非常に繊細で緻密な筆致で描けることができからだという。プロフィールで「シュルレアリスト」と明記しているように、彼女は睡眠時に現れるイメージや目に見えない美しさを主題としているようである。ほかに、音楽、宗教的な教義などからもインスピレーションを得ているという。これらの要素の組み合わせがフーの作品に曖昧性不気味な雰囲気をかもしだしている。