【作品解説】バンクシー「自転車のタイヤでフラフープをする少女」

自転車のタイヤでフラフープをする少女 / Girl playing hula hoop with bicycle wheels

政治性や鋭さが欠けた疑問に残る少女の絵


『自転車の車輪でフラフープをする少女』
『自転車の車輪でフラフープをする少女』

概要


『自転車のタイヤでフラフープをする少女』は、2020年10月15日、イギリスのノッティンガム市のイルケストン通りの建物の壁に描かれた作品。

 

ノッティンガム市は自転車工場の町で有名で、またイギリスで非常に高いCOVID-19の感染率を抱える都市として知られている。ノッティンガム市には巨大なサイクリングコミュニティが存在している。ノッティンガム市と「社会的距離」を少女を通して表現した作品だと思われている。なお、作品の前には車輪が欠けた壊れた自転車が設置されている。

 

多くの人は、以前あった自転車メーカーの「ラリー」の本社を参照しているのではないかと言及している。

 

壁の所有者「Avi Hair and Beauty Salon」は、朝出勤するまで作品の存在に気づかず、また当初はバンクシーの作品だと思わなかったという。

 

作品出現後、一時的に保護カバーが取り付けられたが、直後に保護カバーは破壊され、作品は傷つけられた。

 

当初、ノッティンガムトレント大学のボニントン・ギャラリーのキュレーターのトム・ゴッドフリーは、少なくとも時事問題との関連性はあるが、バンクシーの他の作品に比べて、鋭さや社会政治性がない」と話し、バンクシー作品かどうか強い疑問を抱いていた

 

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バンクシーが本作の写真をインスタグラムに投稿


10月17日、バンクシーのInstagramに本作品の写真が投稿され、本人の作品である証拠が示されたが、作品に関してコメントは付けられていない。

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