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ポルタス・アボナエ「バンクシー風の作品を描いた」と主張するストリート・アーティスト

ポルタス・アボナエ / Portus Abonae

「バンクシー風の作品を描いた」と主張するストリート・アーティスト

概要


あるストリートアーティストが、ブリストルでバンクシー風の壁画を制作したこと主張している。この作品はイーストンの建物の側面に描かれているもので、「バンクシー風の作品」ではなく、「本物のバンクシーの作品」ではないかと憶測を呼んでいる。

 

この作品は、ブリストル東部地区のコルストンロードの下にある3人の子どもが描かれている。2人は空を見上げ、小さな子どもは壁に向かって、アーティストが「Colston Four(コルストン・フォー)」を支援するためにデザインしたTシャツの1枚を付けた棒を振っている。

 

「コルストン・フォー」とは、2020年6月のブラック・ライブズ・マター騒動で奴隷商人のエドワード・コルストン像を倒した4人に敬意を評した言葉で、コルストン・ロードは先月コルストン・フォー・ロードと改名されたばかりだ。騒動時にバンクシーも4人を題材にしたドローイング作品を発表している。

なお、この作品は、バンクシーの作品かどうか、まだ確認も否定もされていない

 

作品の下部には「PRTVS ABONA」と書かれたサインと思われるロゴがあり、ポルタス・アボナエ(Instagramでは@pa_stencilart)が現在、作品の所有権を主張している。彼女のアカウントは、壁画の写真とその画像を説明するキャプションを投稿されている。

 

 

 

キャプションは作品の背景を説明している。

 

「ずうずしくもアーティスト・バンクシーから作品を拝借し、場所、地域との関連性、そしてパブリックコメントという彼の伝統を受け継ぎました。これは彼の募金用Tシャツに忠誠を誓う様々な背景を持つ3人の子供たちを示している」。

 

これは、ブリストル地域の素晴らしい多様性を、コミュニティと公共芸術作品で祝った作品だという。

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12月11日(土)、バンクシーは、全収益をコルストン・フォーの支援に充てる限定シャツの販売を発表し、わずか7時間で完売した。このときのストリートアートでは、子供が棒に取り付けられたシャツを振っている姿が描かれている。

 

多くの要素が、この作品は、つかみどころのないアーティストによるものだと指摘しているが、彼の特徴であるステンシルを作品に使用した形跡があまり見られないという意見もある。

 

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