「ナルシスの変貌」は1937年にサルバドール・ダリによって制作された油彩作品。「水面に象を映す白鳥」と並んで、偏執狂的批判的方法(ダブル・イメージ)を利用した代表的な作品の1つであり、ダリの代表作の1つ。
主題はローマの詩人オウディウスの『転身物語』である。『転身物語』とは、ギリシア・ローマ神話の登場人物たちが様々なもの(動物、植物、鉱物、更には星座や神など)に変身してゆくエピソードを集めた物語で、ナルシストのルーツに当たるものである。
《ロブスター・テレフォン》は英国人コレクターエドワード・ジェイムズの依頼により、1936年にサルバドール・ダリが制作したオブジェ作品。計10台制作されている。
本物の黒電話に石膏製のロブスターを接着させている。初期超現実オブジェの代表的な作品として紹介されることが多い。なお電話は普通に使え、4台を購入したジェームズは広い邸内のあちこちにこのロブスター電話を設置して、実際に利用していたという。