カテゴリ:バルビゾン派



【美術解説】バルビゾン派「バルビゾンに集まった写実主義派」
美術用語 · 20日 10月 2022
「バルビゾン」派は、美術史において写実主義運動の1グループ。当時の主流派ロマン主義運動の文脈の中から発生した。バルビゾン派運動の活動時期はおおよそ1830年から1870年までとされている。名前はフランスのバルビゾン村に由来する。バルビゾン村近くにあるフォンテーヌブローの森に多くの芸術家が集まった。バルビゾン派の最も顕著な特徴として、全体的な質感、色、ゆるやかなブラシトーク、形態の柔軟性が見られる。
【美術解説】ジャン=フランソワ・ミレー「崇高な農民の姿を写実的に描いた」
アーティスト一覧 · 19日 10月 2022
ジャン・フランソワ・ミレー(1814年10月4日-1875年1月20日)は、フランスの画家。フランスのバルビゾン派の創設者の一人。 写実主義運動の一部として位置づけられており、農家の人々の日常を描いた作品でよく知られている。 貧しい農民の姿を描いたミレーの作品は、理想的で高貴な絵画を描くことが主流だった美術業界から反発を受けた。 しかし、ミレーの農民絵画にはクールベのような写実的な暗さは感じられない。むしろ、農民を写実スタイルで崇高に描いている。ミレー自身もクールベのような社会的メッセージはなかったという。 ミレーの崇高に労働する農民画は、フランスよりもプロテスタンティズムが強いアメリカやニューイングランド地方で高い評価を受けた。貧しい農夫婦がジャガイモを前に祈りを捧げる姿を描いた代表作の《晩鐘》は、アメリカ市民の間で人気が高く、複製品が多くのアメリカ家庭で飾られた。