【美術公募】岡本太郎現代芸術賞「プロ・アマ問わない日本の公募展の代表」

写真は第21回岡本太郎現代芸術賞・太郎賞さいあくななちゃん《芸術はロックンロールだ》。「PLAY TARO」より。
写真は第21回岡本太郎現代芸術賞・太郎賞さいあくななちゃん《芸術はロックンロールだ》。「PLAY TARO」より。

概要


岡本太郎現代芸術賞は財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団・川崎市岡本太郎美術館が毎年主催・開催している公募展。通称「TARO賞」。

 

1996年に岡本太郎が死去した直後に創設されたもので、岡本太郎の遺志を継ぎ「時代を創造する者は誰か」を問うための賞として、1997年から2019年の現在まで続いており、おもな日本の公募形式の美術賞の一つとして定着している。

 

国籍・年齢およびプロフェッショナル・アマチュア問わず作品を募集しており、アカデミックな技術、美術関係者の推薦状、美術系の卒業証明賞など取得していなくてもだれでも応募できる。また、表現技法や形状が自由なのも特徴で、大きさをのぞいて特に制限されていない。

 

こうした応募条件のためか、過去の受賞傾向を見ると比較的インスタレーション性が高く、視覚的インパクトが強い作品が受賞しやすい傾向となっている。過去の受賞作家は岡本太郎現代芸術賞・過去受賞者一覧ページを参照。

 

ただし、ほかの公募展との併願はできず、作品は本作品のためだけに制作される必要がある。

 

賞及び賞金は、岡本太郎賞(1名)200万円、岡本敏子賞(1名)100万円、特別賞(若干名)総額50万円。岡本太郎賞および岡本敏子賞受賞は岡本太郎記念館での作品展示の機会も与えられる。

 

おもな審査員は椹木野衣(美術批評家/多摩美術大学教授)、山下裕二(美術史家/明治学院大学教授)、和多利浩一(ワタリウム美術館キュレーター)など。

 

岡本太郎現代芸術賞・応募要項ページ