作品解説

【作品解説】ロイ・リキテンスタイン「ヘアリボンの少女」
作品解説 · 07日 8月 2021
『ヘア・リボンの少女』は、1965年にロイ・リキテンスタインが制作した油彩作品。121.9cm×121.9cm。東京都現代美術館が所蔵している。 リキテンスタインは、1963年から65年にかけて本作品のように少女の顔をクローズアップした一連の作品を制作している。『ヘアリボンの少女』はその時期の作品の1つである。 リキテンスタインが選ぶ漫画の女性たちはヒロインであり、当時の一般大衆に期待されていた女性を演じ、虚構のロマンスの中で涙を流したり驚いたりしている。

【作品解説】フリーダ・カーロ「ひまわりの中の自画像」
作品解説 · 21日 7月 2021
《ひまわりの中の自画像》は、1953年から1954年にかけてフリーダ・カーロによって制作された油彩作品。 ナショナリズムで共産主義者だったフリーダ・カーロは生涯を通じて政治運動に関与していたが、その政治色が美術にはっきりと現れるのは、彼女の人生の晩年期である。本作品もまた最晩年の作品のひとつで、フリーダの自画像だが、それはカール・マルクスを彷彿させる自画像になっている。 ライオンのような立派な髪とひげをたくわえ、台座のようなものに座禅を組んでいる。背景には山が描かれ左上に日輪のような赤い球体が描かれている。自身の顔はしおれたひまわりとカール・マルクスをダブルイメージしているのだろう。ひまわりは太陽の動きと密接していることで知られ、全体的には活気に満ちたエネルギーと感情的な強さを表している。

【作品解説】ウィリアム・ブレイク「グレート・レッド・ドラゴン」の絵画シリーズ」
作品解説 · 01日 3月 2021
『グレート・レッド・ドラゴン』の絵画シリーズは、1805年から1810年の間に描かれたウィリアム・ブレイクの水彩画である。 ブレイクは、聖書の内容をわかりやすく説明するため100点以上の絵画の制作を依頼されたのは、この期間中だった。これらの絵画には、黙示録の様々な場面で「グレート・レッド・ドラゴン」が描かれている。

【作品解説】ウィリアム・ブレイク「恋人たちのつむじ風:ダンテ『地獄編』第五部挿絵」
作品解説 · 01日 3月 2021
《恋人たちのつむじ風:ダンテ『地獄編』第五部挿絵》は、1824年から1827年頃にウィリアム・ブレイクによって制作された水彩画。約36.8 × 52.2cm。バーミンガム所蔵。 この水彩画は「地獄篇」第5部25-455,127-142の挿絵で、この連作の中で最も有名で人気が高い作品である。 ダンテはいまだ肉欲の罪人の圏の中で中央に倒れて横たわっている。「恋人たちのつむじ風」はさまざまな男女のカップルと、フランチェスカ・ダ・リミニと彼女の夫ジャンチオッティの弟で恋人のパオロ・マラテスタを一緒に引き寄せる。彼ら2人は、横たわるダンテの上にある別の炎の中に描かれている。

【作品解説】ウィリアム・ブレイク「オベロン、ティタニア、パックと踊る妖精たち」
作品解説 · 01日 3月 2021
《オベロン、ティタニア、パックと踊る妖精たち》は、1785年頃にウィリアム・ブレイクによって制作された水彩画。約47.6 × 67.3cm。テート・モダン所蔵。 ブレイクが描いた最初の大判のシェイクスピアのイラストレーション。具体的には『真夏の夜の夢』の結末場面で、妖精王オベロンと女王ティタニアが再会し、蛾、エンドウ豆の花、クモの巣 、カラシの種子が輪になって踊り、中央でパックが手拍子をしている。 妖精たちは、花びらや葉っぱ、ゴージャスなドレスを身にまとい、無重力のようにつま先で踊っている。彼女たちは人間のように見えるが、木の幹に比べれば小さい。蛍の不思議な銀色の光が、妖精たちを魔法のような存在に変えている。

作品解説 · 11日 12月 2020
『Aachoo!!』は2020年12月11日にインスタグラムにアップされたバンクシーの作品。彼の故郷ブリストル郊外のトッターダウンの半戸建て住宅の壁に描かれたもので、現地時間の木曜日朝に現れたという。 ヘッドスカーフを被った女性が、入れ歯が飛び出るほどの勢いのくしゃみをしている姿を描いている。 近所住民のデイル・コムリー(27歳)は、木曜日の早朝に、バンクシーだと思われる「ハイビスジャケットを着込んだ男」を見たと言っている。コムリーさんによるば、彼は朝7時頃にコーヒーを入れていて、窓の外を見ていると、 「熱心な足場組み屋がいるな」と思ったという。それから約1時間後にまた見たら、通りにたくさんの人が集まっていたという。

作品解説 · 27日 11月 2020
《フリードリヒ・ニーチェの肖像》は、1906年にエドヴァルド・ムンクによって制作された油彩作品。201 × 160 cm。ストックホルムのティール・ガギャラリーが所蔵している。 本作品は、ニーチェの死から6年後、本作品は1905年に、スウェーデンの著名な銀行家、実業家、芸術のパトロンであったアーネスト・ティールに依頼され、またエリザベート・フェルスター・ニーチェにインスピレーションを得て制作されたものである。 アーネスト・ティールはフリードリヒ・ニーチェの熱烈なファンであり、また、エドヴァルド・ムンクをニーチェの精神と思想を最も視覚化した芸術的解釈者と考えていた。また、ムンクもまた熱心なニーチェの崇拝者であり、彼は積極的にニーチェの精神を描こうとしていた。

作品解説 · 23日 11月 2020
「水平線の神秘」は、1955年にルネ・マグリットに制作された油彩作品。 作品には一見すると同一人物にみえる山高帽をかぶった3人の男性が描かれており、それぞれが異なる方向を向いている。水平線はうっすら光がかっているので夜明け前か日没後かである。また空には、それぞれの人物の上空に三日月が描かれている。 マグリットは絵について、男が3人いれば3人それぞれが月に対して独自の概念を持っている。しかし一方で、三日月はまぎれもなくひとつしか存在しない。だからそれぞれ違う方向(概念)を向いている3人の上に同じ月を描いた。ひとつなのか、3つなのか、これは哲学的問題であると説明している。

作品解説 · 23日 11月 2020
「貫かれた時間」は、1938年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。現在、シカゴ美術館が作品を所蔵しており、20世紀以降の美術を収集するモダン・ウイング館で常設展示されている。 中央に描かれているのは暖炉から蒸気を吹き上げながら出てくる機関車である。機関車のモデルはロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道4-6-0だといわれる。マントルピースの上に時計とろうそく台と鏡が設置されている。鏡には時計とろうそく台が写っているが部屋に人影は見えない。

作品解説 · 23日 11月 2020
《選択的親和力》は1933年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。作品タイトルはゲーテの「選択的親和力」という言葉から引用している。 鳥と卵の親和性が主題となっているデペイズマン作品。 ある夜、マグリットは眠っている鳥が入れられたケージが置かれた部屋で目覚めた。そのときマグリットは眠っている鳥が卵に見え、鳥と卵という2つのオブジェクトの偶然の親和性と詩的さに、ショックを受けて制作を始めたという。マグリットといえばデペイズマンではあるが、今回は体内の卵と籠の中の鳥がダブって見えるという、ダリでいうところの偏執狂的批判的方法な表現性が強い作品である。

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