作品解説

作品解説 · 27日 8月 2020
《アルノルフィーニの肖像》は、1434年にオランダの画家ヤン・ファン・エイクによって制作された油彩画。オーク材のパネルに描かれている。 イタリアの商人ジョヴァンニ・ディ・ニコラオ・アルノルフィーニと彼の妻を描写したと考えられている全身二重肖像画である。おそらく、フランドル地方の都市ブルージュにある2人の住居内の様子を描いたものとされている。 その美しさ、複雑な図像、幾何学的な直交的遠近法、鏡を用いた絵画空間の拡大などから、西洋美術の中でも最も独創的で複雑な絵画の一つとみなされている。 エルンスト・ゴンブリヒによれば、「イタリアのドナテッロやマサッチョの作品と同じくらい新しく、革命的なものだった。現実世界のシンプルな一角が突然、魔法のようにパネルに固定されていた... 歴史上初めて、芸術家は真の意味での完璧な目撃者となった」という。

作品解説 · 20日 8月 2020
『ウィトルウィウス的人体図』は、レオナルド・ダ・ヴィンチが1490年頃に描いたドローイング。このドローイングは理想的な人体のプロポーションを表現しており、「プロポーションの法則」あるいは「人体の調和」と呼ばれることがある。 円と四角にきっちり内接した2人の男性の裸体が重ねられた状態が描かれている。2人の手足の位置は異なる。 正方形と円形は、古代ローマの建築家ヴィトルヴィウスの『建築家論』の第三書内の説明文に由来している。 ヴェネツィアのアカデミア美術館が所蔵しているが常設展示はされていない。最近では、フランスとイタリアの協定の一環として、2019年10月24日から2020年2月24日まで、ルーヴル美術館のダ・ヴィンチ作品展で展示された。

作品解説 · 18日 8月 2020
《自画像》は1500年にドイツのルネサンス期の画家アルブレヒト・デューラーによって制作された油彩パネル画。1500年初頭、彼の29歳の誕生日直前に描かれたこの作品は、彼が描いた3点の自画像の最後のものである。 美術史家は、デューラーの自画像の中でも最も個人的であり、象徴的であり、複雑なものとみなしている。 この自画像は、それ以前の多くのキリスト肖像に似ているという点でも、最も注目すべきものである。 美術史家は、その対称性、暗い色調、画家が直接鑑賞者と向き合い、祝福するかのように両手を胸の真ん中に挙げている様子など、宗教画の慣習との類似性を指摘している。

作品解説 · 16日 7月 2020
『ピエタ』像は、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に収蔵されているミケランジェロによる彫刻作品。ミケランジェロのサイン入りの唯一の作品である。 この作品は、複数あるミケランジェロによる同主題「ピエタ」シリーズの最初の作品で、磔刑の後、母マリアの膝の上で抱かれたイエスの遺体を描いた有名な作品である。 『ピエタ』はローマに駐在していたフランスの枢機卿ジャン・デ・ビルヘールからの依頼で制作された。 カッラーラ産の大理石で作られたこの彫刻は、枢機卿の葬儀の記念碑のために作られたが、18世紀に現在の場所、バジリカの入り口北側の第一礼拝堂に移された。 ミケランジェロによるピエタ像の作風は、これまでのイタリアの彫刻でにはないもので、ルネサンスの理想とする古典美と自然主義のバランスをとった重要な作品として評価されている。

作品解説 · 07日 6月 2020
「金魚」は、1912年にアンリ・マティスによって制作された油彩作品。146 x 97 cm。モスクワのプーシキン美術館が所蔵している。 金魚は17世紀ごろに東アジアからヨーロッパに輸入された。1912年ごろから、金魚はマティス作品に定期的にあらわれるモチーフとなった。少なくとも9作品以上は金魚をモチーフにした作品を制作している。本作「金魚」は、ほかの作品と異なり、金魚そのものを主題とした作品である。

作品解説 · 07日 6月 2020
アンリ・マティスの「赤のアトリエ」に関する解説ページです。 「赤のアトリエ」はマティスの初期の集大成的な作品です。フォーヴィズム、印象派、後期印象派とこれまでマティスがたどってきた芸術スタイルを融合させた上で、海外旅行で見たさまざまな美術や文化的要素を上書きして表現しています。 パブロ・ピカソ、マルセル・デュシャン、アンディ・ウォーホル作品とならんで、全近代美術作品で最も影響力のある作品500の5位にランクインしています。 キャンバス全体を赤で占有した「赤のアトリエ」は、のちにマーク・ロスコやバーネット・ニューマンなどの抽象表現主義のカラーフィールド・ペインティングの作家たちに多大な影響を与えました。

作品解説 · 07日 6月 2020
「ヌードの習作」は、1880年にポール・ゴーギャンによって制作された油彩作品。裸の女性が衣服を縫っている姿を描いている。現在、コペンハーゲンにあるニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館が所蔵している。 マネやクールベの静物画や構図の影響が色濃く見られる作品。裸の女性は、マンドリンやタペストリーが飾られているマゼンダの壁を背後にし、ベッドメイキングが整っていないベッドに座り、縫い物に夢中になっている。光は女性の背後から差し込み背中を照らしているが、顔や胸のあたりは影になっている。

作品解説 · 06日 6月 2020
「イメージの裏切り」は、1928から1929年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。現在、ロサンゼルス・カウンティ美術館が所蔵している。絵にはパイプが描かれているが、パイプの下に「これはパイプではない」という文字が記載されている。 マグリットによれば、この絵は単にパイプのイメージを描いているだけで、絵自体はパイプではないということを言いたかった。だから「これはパイプではない」と記述しているという。本物と見分けがつかないほどリアルにパイプを描いたとしても、やはり絵。どこまで頑張っても絵を超えることができない、だから「これはパイプではない」とマグリットは記述している。

作品解説 · 05日 6月 2020
《パイプを持った少年》は1905年にパブロ・ピカソによって制作された油彩作品。ピカソの「ばら色の時代」の代表作の1つ。描かれているのは左手にパイプを持ったパリの少年で、頭には花輪を付けている。 本作の初期設定では、壁を背景に立ったり、かがんだりする少年を描く予定だったが、試行錯誤の上にピカソは椅子に座っている少年を描くことにしたという。次に腕の角度、高さ、位置をどこにするかを決めるのにかなりの時間を費やしたといわれる。

作品解説 · 05日 6月 2020
「夢」は1932年にパブロ・ピカソによって制作された油彩作品。130×97cm。当時のピカソは50歳。描かれている女性は22歳の愛人マリー・テレーズ・ウォルター。1932年1月24日の午後のひとときを描いたものである。シュルレアリスムと初期のフォーヴィスムが融合した作風。 コントラストのある色彩と単純化した線を使って歪んだ描写が特徴であるが、批評家たちが繰り返し指摘しているように、ピカソの性器とテレーズの身体と融合した状態を、ダブルイメージで描いている用に思える。 また、顔が半分に割れている顔が上に向いているが、おそらく下が横向きのマリー・テレーズで上側が横向きのピカソで、キスした状態と表している。

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