カテゴリ:アルノルト・ベックリン



10日 8月 2018
アルノルト・ベックリン(1827年10月16日-1901年1月16日)はスイスの画家。象徴主義の画家。 ロマン主義やイタリア古典絵画に影響されたベックリンの絵画の多くは、ラファエル前派と同じく神話を主題とし、象徴主義の画家の1人として認知されている。ベックリン作品は古代建築構造(しばしば死への執着が見られる)を背景にして、神話的で幻想的な人物を描く。
11日 5月 2017
「死の島」は、ベックリンが1880年から1886年にかけて制作した油彩作品。いくつかのバージョンを制作しており、現在は5作品が確認されている。 最も有名なのはスイスのバーゼル美術館が所蔵する1880年の最初のバージョン。ほかにメトロポリタン美術館、ベルリン美術館、ライプツィヒ造形美術館が別バージョンを所蔵しており、1点は第二次世界大戦中に消失した。 すべてのバージョンは共通して、暗く広い水辺に浮かぶ荒れ果てた岩の島に、小さな船が到着したところが描かれている。船上には船尾で船を操縦する人物と白いフードで全身が覆われた人物が立っている。白フードの男の前には棺桶のようなものがある。小さな岩の島には背の高い暗いイトスギの樹木が茂っており、祭壇のような建築が見られる。 このような要素から主題は絵画の「葬儀」であり、岩の島は墓地であり、船の上の人物は葬儀を行っていると思ってよい。