カテゴリ:ダイアン・アーバス



21日 7月 2019
ダイアン・アーバス(1923年3月14日-1971年7月26日)はアメリカの写真家、作家。 ジョエル・ピーター・ウィトキンと同じく、小人、巨人、両性具有者、身体障害者、双子、見世物小屋芸人など、アウトサイダーな人々や隔離的な場所に押し込められる人々をシュルレアリスティックに撮影した写真表現で知られている。 アーバスにとって写真は「やや冷徹に、やや不快」に表現する最適な道具であり、また真実を緻密に明らかにするという信念がある。 アーバスには被写体自身が自分に対して抱いてるナルシスティックなイメージと、自分が被写体に対して抱いているイメージの違いを意識して撮影する姿勢があり、そのため、彼女は被写体に対して正面姿勢で、真正面から、直接的に強いストロボ・ライティングを行なう。 この撮り方は人によっては非常に冷酷な演出を行うため、アーバスに写真を撮られるということは、本来よりも美しく虚飾されるのではなく、まったく逆ですべてを暴き出されるということになるという。
14日 4月 2019
《1967年ニュージャージ州ローゼルの一卵性双生児》は、1967年にダイアン・アーバスによって撮影された写真作品。 ダイアン・アーバスは社会の末端に存在するアウトサイダーな人々を撮影することで知られている。彼女はよくローライ製の中判二眼レフカメラを使って、ウエストレベル‐ファインダー形式の正方形写真を撮影していた。 アーバスにとってこの撮影方法は、標準的な目の高さのビューファインダーとは異なる方法で被写体に接触するのによかったという。 本作品はコーデュロイ製のドレスを着て、白タイツを履き、黒髪に白いヘアバンドを付けて並んでいる一卵性双生児の双子の少女(キャサリン&コリーン・ウェイド)の写真である。2人ともカメラを正面からじっと見つめているが、1人は少し微笑んでおり、もう1人は眉をひそめている。