カテゴリ:画家



【美術解説】サルバドール・ダリ「ダブルイメージを発明したシュルレアリスト」
アーティスト一覧 · 26日 2月 2024
サルバドー・ドメネク・ファリプ・ジャシン・ダリ・イ・ドメネク(1904年5月11日-1989年1月23日)は、一般的に“サルバドール・ダリ”という名前で知られているスペイン・カタルーニャ州の画家。シュルレアリスト。 ルネサンスの巨匠たちに影響を受けて身につけた熟練した絵画技術でもって、数々のシュルレアリスム作品を制作。 あるイメージをあるイメージに重ね合わせて表現するダブルイメージ手法「偏執狂的批判的方法」の発明者として、シュルレアリスムでは評価されている。代表作品は1931年8月に完成させた『記憶の固執』。ここでは、時計とカマンベールチーズを重ね合わせて表現している。 絵画以外の活動も多彩で、メディア露出をほかのシュルレアリストより重視していたのが最大の特徴。著述、映画、彫刻、写真などさまざまな大衆メディアに頻繁に登場。アメリカでは大衆文化のスターとなり『Time』誌の表紙にもなった。特に注目を集めたのはダリの奇行癖。作品以上にむしろ奇行のほうが知られていたといっても過言ではない。
【美術解説】アンリ・マティス「フォーヴィスムの創始者」
アーティスト一覧 · 15日 6月 2023
アンリ・マティスは、現代美術史において最も重要な芸術家の一人とされています。彼の作品は色彩と線を巧みに用いた抽象的でリズミカルなスタイルで知られており、多くの後続のアーティストに大きな影響を与えました。特に、『赤のアトリエ』と『青い裸婦』は、その美しさと鮮やかな色彩から多くの人々に愛されています。彼の作品は、現代美術において大きなインパクトを持ち、今なお多くの人々に称賛され続けています。また、彼の芸術家としての生涯は、芸術史においても興味深く、多くの人々が彼の作品や彼の人生について学びたいと思っています。

【美術解説】長井朋子「ドールハウス・アート」
アーティスト一覧 · 08日 4月 2023
長井朋子(1982年愛知県生まれ)は日本の画家。2006年に愛知県立芸術大学を卒業したあと、おもに小山登美夫ギャラリーで個展を開催している。現在、愛知県豊橋市を拠点に制作活動を行う。海外では、ヴェネツィア・ビエンナーレ関連企画展の「Future Pass – From Asia to the World」や、ソウル、グルノーブル、ベルリンでのグループ展に参加。 長井朋子の作品は、繰り返し描かれる少女的なモチーフや、かわいらしい動物(特に猫と熊が多い)で構成された高密度のパステルカラーの空間が特徴。具象と抽象、平面性と立体性が入り乱れる。少女らしい長井独特の装飾的フレームも人気が高い。
【美術解説】バルテュス「20世紀少女絵画において最も重要な画家」
アーティスト一覧 · 11日 2月 2023
バルタザール・ミシェル・クロソフスキー・ド・ローラ(1908年2月29日−2001年2月18日)ことバルテュスは、ポーランド系貴族出身のフランス人画家。 生涯を通じて近代美術界の潮流や慣例に抵抗し、おもに少女をモチーフとした独自の具象絵画の世界を築いたことで知られている。 バルテュスにとっての「完璧な美」とは、「出来上がった状態」ではなく「移行している状態」のことであり、そうした美学上、少女はバルテュスにとってぴったりのモチーフだったという。 バルテュスは、ピカソやモディリアーニをはじめ、当時の前衛芸術家たちと交流する機会が多かったため、美術様式とは関係なく近代美術の画家として位置付けられることが多い。

【美術解説】ミケランジェロ「ダ・ヴィンチと並ぶ盛期ルネサンスの天才芸術家」
アーティスト一覧 · 04日 2月 2023
ミケランジェロ・ディ・ロドヴィコ・ブオナロティ・シモーニ(1475年3月6日-1564年2月18日)は、盛期ルネサンス時代のフィレンツェ共和国で生まれ、後の西洋美術の発展に比類のない影響力を発揮したイタリアで最も有名な彫刻家、画家、建築家、詩人。 一般的に「ミケランジェロ」という名称で知られている。彼の芸術的多彩さと技術的高さは、当時ライバルだったレオナルド・ダ・ヴィンチにともに比較され、典型的な「ルネサンス・マン」の称号の与えられるほど評価が高かった。 代表作は30歳前に制作した「ピエタ」と「ダビデ」の2つの彫刻作品。また、ダ・ヴィンチと異なり絵画にはあまり関心を示さなかったが、ローマのシスティナ礼拝堂の天井に描いた《システィーナ礼拝堂天井画》と祭壇の壁に描いた《最後の審判》は、西洋美術史上最も影響力のあるフレスコ画として評価されている。
【美術解説】フランシス・ベーコン「20世紀後半において最も重要な人物画家」
アーティスト一覧 · 24日 1月 2023
20世紀を代表する英国人アーティスト、フランシス・ベーコンの生涯と作品にご興味はありませんか?さて、あなたは正しい場所に来ました。この記事では、ベーコンの人生、旅、そして作品群について詳しく見ていきます。ベーコンの作品の背景や文脈、彼が芸術を通して探求したテーマ、そして長年にわたって受けた批評的な反応について深く掘り下げます。フランシス・ベーコンの世界への旅を始める準備はできましたか?さっそく始めましょう。

【美術解説】ジュゼッペ・アルチンボルド「果物や花で構成された不気味な肖像画」
アーティスト一覧 · 12日 10月 2022
ジョゼッペ・アンチンボルド(1526または1527〜1593年7月11日)はイタリアの画家。果物、野菜、花、魚、本などのオブジェで構成された不気味な頭部作品で知られている。 これらのアンチンボルド作品は、彼の別作品とはまったく作風が異なるものである。アンチンボルドは、ウィーンとプラハの3人の神聖ローマ皇帝のために肖像画を描いていた宮廷画家であり、また宗教的な主題や帝国動物園のエキゾチックな動物絵画を制作していた。 果実、動物、風景、さまざまな無生物などのオブジェでグロテスクで象徴的な人間肖像画は、おそらく宮廷を楽しませるための遊びで制作していたもだろうが、美術批評家のなかに、ルネサンス期の新プラトン主義やその時代の他の学問の潮流と関連して制作していたいたと主張するものもいる。
【美術解説】フィンセント・ファン・ゴッホ「後期印象派の代表で近代美術の父」
アーティスト一覧 · 18日 6月 2022
フィンセント・ヴァン・ゴッホ(1853年3月30日-1890年7月29日)はオランダの画家。後期印象派運動の中心人物。西洋美術史において最も有名で影響力のある芸術家の1人。近代美術の創設者とみなされており、20世紀初頭に出現した前衛芸術家たちに大きな影響を与えた。 わずか10年の創作期間のうちに約2100点以上の作品を制作。そのなかの約860点は油彩作品であり、フランスに滞在し、37歳で自殺するまでの約2年間で短期集中制作されたものである。風景画、静物画、ポートレイト、セルフポートレイトなどを大胆な色使いと表現主義的な激しいブラシストロークで描く。 上層中産階級の家庭で生まれたゴッホの子ども時代は、真面目で、大人しく、ナイーブだったという。若い頃のゴッホは画商で、よくヨーロッパ中を旅してまわっていたが、ロンドンに移り、失恋後、うつ病を患い画商の仕事をたたむ。

【美術解説】アンディ・ウォーホル「ポップ・アートの巨匠」
アーティスト一覧 · 02日 5月 2022
アンディ・ウォーホルは、20世紀後半以降のアートの代名詞ともいえる存在です。ポップ・アートの旗手として、ファイン・アートとセレブリティ文化、そして大衆広告を融合させた。今回は、商業イラストレーターとしてキャリアをスタートさせ、ファインアートに移行していく過程を中心に、彼の作品やアプローチ、影響を深堀りしていきます。アンディ・ウォーホルの人生と作品に触れ、彼の遺産の真の美しさを発見してください。さあ、本題に入りましょう。
【作品解説】パブロ・ピカソ「花と女性」
作品解説 · 27日 12月 2021
「花を持つ女」は、1932年にパブロ・ピカソによって制作された油彩作品。1927年から影響を受け始めたシュルレアリスムの技法が最も色濃く反映された作品である。 使われている技法は、ダリと同じダブル・イメージ。描かれているのは1927年に出会い。その後長らくピカソの愛人となったマリー・テレーズで、女と花を重ねあわせて描いている。 女の頭と花の房は両方とも豆のような形をしており、花の房が彼女の髪の毛と対応し、茎が腕と対応している。ピカソはシュルレアリスムから各々の物体をほかの物体に置き換えて表現することが可能であることを学んだのである。

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