【作品解説】マーク・ロスコ「No.6」

No.6(青紫、緑、赤) / No. 6 (Violet, Green and Red)

180億以上で取引されたマーク・ロスコ作品


概要


作者 マーク・ロスコ
制作年 1951年
メディア カンヴァスに油彩
サイズ  
所蔵者 ドミトリー・リボロフレフ

《No.6(すみれ、緑、赤)》は1951年にマーク・ロスコによって制作された油彩作品。抽象表現主義作品のカラーフィールド・ペインティングとみなされている。《No.6》はこの時期のロスコのほかの作品と同じように、全体的に不均衡でかすみがかった薄暗い色味で描かれている。

 

主題はなく色の印象だけで鑑賞者に強烈なメッセージを伝えているが、この時代のロスコはまだ貧しく、画家としては売れず、一般的に憂鬱な時期であったといわれている。しかし、翌年の1952年にニューヨーク近代美術館で開催された「15人のアメリカ人」展にロスコは招待され、ジャクソン・ポロックやウィリアム・バツィオーツと並んで、正式に抽象表現主義のメンバーとして紹介され、ロスコは売れ始めた。

 

《No.6(すみれ、緑、赤)》は、2014年にロシアの富豪であるドミトリー・リボロフレフがフランスのワイン商であるクリスチャン・ムエックスから、スイスの画商でシンガポール在住のイブ・ブーリエから約1億8600万ドルで購入した。


■参考文献

No. 6 (Violet, Green and Red) - Wikipedia、2017年6月23日アクセス