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【美術解説】トム・マーシャル「歴史的な白黒写真をカラー化する写真家」

トム・マーシャル / Tom Marshall

歴史的な白黒写真をカラー化する写真家


概要


トム・マーシャル(1988年生まれ)はイギリスの写真家。YouTuber、写真編集者。歴史的な白黒写真をカラー化する作品で知られる。

 

2020年にアウシュビッツ解放75周年とホロコースト・メモリアル・デーを記念して、マーシャルは1945年中に撮影されたホロコーストの犠牲者の写真をカラー化した。

 

ホロコーストの白黒写真に色をつけ、遠い世界の人々の顔を生き生きと認識できるようにすることで、多くの人々の注目を集めた。

 

マーシャルの写真は、第二次世界大戦中の強制収容所で起こった苦しみの深さを浮き彫りにしており、印象的かつ恐ろしいものとなっている。

 

歴史的な写真をカラー修復することで知られるマーシャルは、このプロジェクトを「これまで手がけた中で最も悲惨な写真修復プロジェクト」と称している。

 

「今週、世界ではホロコースト記念日が開催され、アウシュビッツ強制収容所がソビエトによって解放されてから75年を迎えました」と、2020年2月にBored Pandaに投稿している。

 

「この記念日を記念して、世界がナチスによるホロコーストの恐怖を完全に認識した1945年の最初の数ヶ月間に撮影された歴史的な写真をカラー化しました」

 

彼の写真はすぐに広まり、ウェブサイトだけで60万回以上も閲覧された。

 

写真家たちによれば、ホロコーストの写真に色を付けることは、通常のありふれた被写体ではないため、困難であったと指摘している。マーシャルはタブーに挑戦したのだ。

 

「解放された時には死期が迫っていたため、肌色の描き方も全く違っていました」「カラーでは、骨や血の気のない青白い肌が見え、若い男性でも白髪や目の周りの黒い斑点で老けて見える」

 

 

マーシャルは、ホロコーストのカラー写真を共有することで、「このような写真を適切かつ衝撃的なものにすることで、二度とこのようなことが起こらないようにしたい」と考えているという。