カテゴリ:グスタフ・クリムト



作品解説 · 21日 5月 2020
《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 Ⅱ》は1912年にグスタフ・クリムトによって制作された油彩作品。アデーレ・ブロッホ=バウアー(1881−1925)はクリムトの親友でありパトロンである。またウィーンの芸術愛好家サロンに出入りしていた女性で、クリムトが唯一、絵のモデルとして描いた人物である。もうひとつの作品が、《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 Ⅰ》で、一般的にはこちらのほうが有名。

作品解説 · 21日 5月 2020
「ダナエ」は1907年から1908年にかけてグスタフ・クリムトによって制作した油彩作品。77cm✕83cm。現在、ウィーンのギャラリー・ヴュルトレが所蔵している。 モデルはクリムト作品でエミーレ・フレーゲに続いてよくモデルにされている“赤毛のヒルダ(Red Hilda)”という女性。彼女の詳細については分かっていない。ダナエとは、ギリシア神話に登場するアルゴスの王女の名前で、1900年前後に多くの芸術家たちの主題として扱われている。ダナエは愛の神の代表的なシンボルとして描かれることが多い。

作品解説 · 21日 5月 2020
《メーダ・プリマヴェージの肖像》は1912年にグスタフ・クリムトによって制作された油彩作品。149.9cm✕110.5cm。メトロポリタン美術館所蔵。 モデルはクリムトやウィーン幻想派の大型パトロンだったオーストリアの実業家で銀行家のオットー・プリマヴェージの9歳の娘。 クリムトは本作を描く前に、彼女の異なるポーズや背景に関する膨大な数の予備スケッチを行っている。ほかの女性ポートレイトと比べて装飾模様が少なく、輪郭線を中心に質素に描かれているのが特徴。これは、金を多用し装飾性に力を入れていた「黄金時代」が終了し、フォーヴィズムの影響が強い時期に移行したためである。

作品解説 · 29日 4月 2020
《裸のヴェリタス》は1899年にグスタフ・クリムトによって制作された油彩作品。日本画における平面的表現に移行する以前の、象徴主義的なスタイルで描かれた女性ポートレイト作品。 裸の赤毛の女性が真実の手鏡を手に持ち、その鏡を鑑賞者の方へ向けている。彼女の上部にはドイツの詩人フリードリヒ・シラーの「歓喜に寄す」からの引用文、「もし、あなたの行いと芸術で数多くの人びとを満足させることができないならば、少数者を満足させるために行為と芸術を行え。多数の人が喜ぶことは悪いことなのだ。」が記されている。 アメリカの「I Want You」のポスターのような、どこかプロバガンダを彷彿させる、メッセージ性の高い攻撃的なデザインは、そのまま女性が手に持つ鏡に映る鑑賞者に向けられている。

作品解説 · 27日 4月 2020
《女性の三時代》は1905年にグスタフ・クリムトによって制作された油彩作品。1911年のローマ国際美術展で金賞を受賞。 この作品では、幼少期、若年期、老齢期にある3人の女性を通じて「女の人生」を表現している。若年期を示す女性が幼少期を示す女の子どもを抱き、背後に老齢期を示す老婆が描かれている。

作品解説 · 22日 6月 2019
「ヘレーネ・ルイズ・クリムトの肖像」は1898年にグスタフ・クリムトによって制作された油彩作品。60cm✕40cm。スイスのベルン美術館が所蔵している。 ヘレーネ・クリムトはクリムトの姪にあたる。弟エルンストの娘である。弟のエルンストは1891年にヘレーネ・フレーゲと結婚、その年の7月28日にヘレーネが生まれる。しかし翌年1892年にエルンストが急死すると、クリムトは残された母子を預かる身となり、ヘレーナの法律上の保護者となった。 この作品はヘレーナが6歳のときに描かれたもので、1903年の分離派展で作品が展示された。絵の構図は耽美主義のホイッスラーの影響を受けていると思われる。

作品解説 · 12日 6月 2019
《ベートーヴェン・フリーズ》は1901年にグスタフ・クリムトによって描かれた壁画作品。縦7フィート(約2m)、横幅は112フィート(34m)もあり、重さは4トン。現在、分離派ビルディングの気温管理ができる地下室で常設展示されている。 1901年、オーストリアの作曲家ベートーベンに焦点をあてた第14回ウィーン分離派展示会を開催。《ベートーヴェン・フリーズ》はこの展示会のために描かれたものである。当時ほかに注目浴びた作品はマックス・クリンガーのベートーヴェンの彫刻作品である。 作品はベートーヴェン第九交響曲にもとづいており、3つの部分に分かれている。「幸福への憧れ」(左の壁)に続き、「敵対する勢力」(中央の壁)、そして「歓喜の歌」(右の壁)が描かれており、それらがホールの3つの壁面の上半分にフリーズ状に連なるよう構成されている。

作品解説 · 12日 6月 2019
《接吻》は1907年から1908年にかけて、オーストリアの画家グスタフ・クリムトによって制作された油彩作品。金箔が使われている。現在、ベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館(オーストリア・ギャラリー)が所蔵している。 180cm✕180cmの正方形キャンバス上に抱き合う男女が描かれている。二人の身体にはアール・ヌーヴォーや初期アーツ・アンド・クラフツ運動で見られた有機的なフォルムと輪郭線が描かれ、また装飾的で精巧なローブで包まれ絡み合っている。男性のローブは長方形の模様が、女性のローブには円形の模様が描かれている。

作品解説 · 11日 6月 2019
《水蛇Ⅱ》は1904年にグスタフ・クリムトによって制作された油彩作品。80 x 145 cm。 ロシアの実業家ドミトリー・リボロフレフが、2013年にスイスの画商イブ・ブヴィエから1億8380万ドルで購入した作品で、現在個人蔵扱いとなっている。 クリムトの最盛期の作品の1つと見なされている。芸術における水中生物との関わりは、クリムトのような象徴主義の傾向のある作家にとって、人間への未知で超越的な宇宙を表現する方法の代表的な方法の1つだった。 また、クリムトは本作で国よる検閲を恐れず、官能的な文脈で女性の身体を可能な限り表現してみせた。 本作品におけるクリムトの装飾的な独創性は近づきがたい位置にあり、また平面的な装飾の美しさはこれ以上視覚化できるものではない。

作品解説 · 16日 1月 2019
《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I》は1903年から1907年にグスタフ・クリムトによって制作された油彩作品。金箔が多用されている。 本作品は、クリムトの「黄金時代」後期における最も完成度の高い作品である。クリムトによるブロッホ=バウアーの全身肖像画は2作品存在しているが、これは最初の作品である。2作品目は1912年に完成した。これらの2つの作品は一家が所有していた作品の1つである。アデーレは1925年に亡くなった。 2006年にブロッホ=バウアーの相続人による8年に及ぶ努力の末、絵画は親族に返却された。同年6月に1億3500万ドルでエスティ・ローダー社社長(当時)のロナルド・ローダーに売却され、現在はニューヨークのノイエ・ギャラリーが所蔵している。

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