【美術解説】アルベール・グレーズ「キュビスム創設者の一人」

アルベール・グレーズ / Albert Gleizes

前衛運動の多くに影響を与えたキュビスム創設者


《テオ・モリナール医師の肖像》1912年
《テオ・モリナール医師の肖像》1912年

概要


生年月日 1881年12月8日
死没月日 1953年6月23日
国籍 フランス
表現媒体 絵画
ムーブメント キュビスムデ・ステイルエコール・ド・パリ
関連サイト

作品(WikiArt)

アルベール・グレーズ(1881年12月8日-1953年6月23日)は、フランスの画家、理論家、哲学者。自称キュビズムの創設者。

 

グレーズは、ジャン・メッツァンジェとともに1912年にキュビスムの理論書『キュビスムについて』を著し、セクションドールのメンバーとして活動する。エコール・ド・パリの形成にも影響を与えている。

 

また、オランダの前衛運動デ・ステイルのメンバーとしても活動しており、彼の理論書の多くはフランスよりも隣国のドイツで評価を高め、のちのバウハウスの創設にグレーズの理論はかなり影響を与えている。

 

グレーズは1915年から1918年にかけてニューヨークに移住しているが、この4年はアメリカの近代美術の創設にも重要な役割を演じている。グレーズはニューヨークを基盤にして活動していたアメリカの芸術家連盟「独立芸術家協会」の会員としても活躍した。

 

1920年代半ばから1930年代にかけて、彼のエネルギーの多くは絵画制作よりも著作活動に多く注がれる。1923年『絵画と法律』、1932年『塑性意識に向けて 形と歴史』、1937年『ホモセントリズム』などが代表的な著作物である。