《木の根》は、1890年7月にフランスのオーヴェル=シュル=オワーズでフィンセント・ファン・ゴッホが制作した油彩作品。
この絵は、ゴッホの最後の風景画で使われた2枚の正方形キャンバス(50cm)をつなげて構成された作品である。
ゴッホは、1890年5月にサン・レミーの病院を退院した後、パリの北にあるオーヴェル・シュル・オワーズという小さな町で最後の数ヶ月を過ごした。
この絵は、1890年7月下旬に亡くなる前の最後の絵という説もある。
ヤン・ハルスカーは、ゴッホの二枚の正方形キャンバス作品の中で最も独創的な作品だと批評している。鑑賞者は、木の根や幹を識別できると思っているが、被写体全体を識別することは困難である。