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【作品解説】ジャン=ミシェル・バスキア「ジョニー・ポンプの少年と犬」

ジョニー・ポンプの少年と犬 / Boy and Dog in a Johnnypump

頭部の内と外の両方の次元を描写


ジャン=ミシェル・バスキア《ジョニー・ポンプの少年と犬》(1982年)
ジャン=ミシェル・バスキア《ジョニー・ポンプの少年と犬》(1982年)

概要


作者 ジャン=ミシェル・バスキア
制作年 1982年
メディウム アクリル、クレヨン、スプレー
ムーブメント 新表現主義
サイズ 240 cm × 420 cm
所蔵者 ケン・グリフィン

《ジョニー・ポンプの少年と犬》は、1982年にジャン=ミシェル・バスキアによって制作された絵画。犬を連れた少年が描かれている。

 

最も高額な絵画の1つとみなされており、2020年に1億円以上で購入され、2017年に前澤友作が1億1050万ドル落札した《無題》(1982年)に続いて、バスキア作品では2番目に高額な絵画である。

 

本作品は、バスキアが1982年に発表した作品で、この年はバスキアにとって画期的な年とみなされている。バスキアは1985年に『ニューヨーク・タイムズ』紙のインタビューでその時期を振り返り、次のように語っている。「お金があったから、今まで一番いい絵を描けたんだ」。

 

幅14フィート、高さ8フィートの大きさのこの作品には、骸骨のような黒人の少年と犬が同じスタイルで描かれており、彼らはキャンバスの中央にある消火栓の水しぶきの中にいる。

 

ジョニー・ポンプとは、ニューヨークのスラングで、夏に子供たちが水遊びをするために開いている消火栓のことである。暖色系の色調は、燃えるように暑い夏の風景を連想させる。

 

2020年6月、アメリカの実業家で美術品収集家のケン・グリフィンが、アメリカの実業家で美術品収集家のピーター・ブラントから1億円以上で購入したと報道された。

 

ブラントのバスキア・コレクションは、2019年にニューヨークのブラント財団で展示された。取引は、その年の初めのCOVID-19パンデミックの前に最終的に決定されたと言われている。

 

グリフィンの投資会社であるシタデルのスポークスマンは、「ケンのアートコレクションの大部分は、美術館に展示され、一般の人々に楽しんでもらっている」という声明を発表した。彼はこの作品も共有するつもりです」という声明を発表した。


■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Boy_and_Dog_in_a_Johnnypump、2021年12月4日アクセス