水平線の神秘 / The Mysteries Of The Horizon
月は1つなのか、3つなのか
![《水平線の神秘》1955年](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=660x10000:format=jpg/path/s093251349da78e77/image/if7ed7dfa90c5471b/version/1546938700/image.jpg)
概要
作者 | ルネ・マグリット |
制作年 | 1955年 |
メディウム | 油彩、キャンバス |
サイズ | 50 cm × 65 cm |
コレクション | 不明 |
《水平線の神秘》は、1955年にルネ・マグリットに制作された油彩作品。
作品には一見すると同一人物にみえる山高帽をかぶった3人の男性が描かれており、それぞれが異なる方向を向いている。水平線はうっすら光がかっているので夜明け前か日没後である。また空には、それぞれの人物の上空に三日月が描かれている。
マグリットは絵について、男が3人いれば3人それぞれが月に対して独自の概念を持っている。しかし一方で、三日月はまぎれもなくひとつしか存在しない。だからそれぞれ違う方向(概念)を向いている3人の上に同じ月を描いた。ひとつなのか、3つなのか、これは哲学的問題であると説明している。